ブラーミニメクラヘビの特徴とは？飼育する際に知っておきたいことを紹介

「ブラーミニメクラヘビってどんなヘビ？」
「ミミズみたいだけど本当にヘビ？何を食べてるの？」
「飼ってみたいけど、飼育するのは難しい？」
ブラーミニメクラヘビは、ヘビ好きの人でもあまり馴染みがないとても小さなヘビです。

この記事では、ブラーミニメクラヘビに関する基礎知識、入手の仕方、飼育に必要なアイテムや餌・適切な環境、その特徴的な生態など、これから飼ってみたいという人へ向けて詳しい飼育方法などを紹介していきます。

実際の飼育に必要な情報を事前に知っておくことは、生き物を飼う際にとても大切なことであり、それによってスムーズな飼育が可能となります。

ヘビ類・爬虫類が好きでブラーミニメクラヘビに興味のある人は、是非チェックしてみて下さい。

ブラーミニメクラヘビは自宅での飼育が可能なヘビです。

生態や見た目は一般的なヘビとは異なりますが、飼育は比較的簡単にできる種類のヘビです。まずはその生態から詳しく紹介していきます。

ブラーミニメクラヘビは爬虫綱有鱗目、メクラヘビ科メクラヘビ属に属するヘビです。一見ミミズのような見た目をしているため、ミミズヘビとも呼ばれます。

地中での生活に特化した種類なヘビで、目は存在していますが非常に小さく、名前にメクラ（目暗）とあるように基本的には光のみを感じ取ると言われています。

ヘビ類の中で唯一オスは存在せず、メスのみで単為生殖します。日本の南西諸島では6月中旬～7月中旬頃にかけてが繁殖期であり、繁殖形態は卵生で、1回の繁殖で1～6個程度の卵を産みます。

原産地は明確には分かっていませんが、アジア南東部ではないかと推測されており、乾燥地を除く世界中の熱帯・亜熱帯地域に移入しています。

ブラーミニメクラヘビは日本国内にも外来種として移入・生息しています。

日本への進入経路は、観葉植物など植物の移出入時に植木鉢の土の中に入っていたものが持ち込まれたと考えられていますが、移入時期・移入元ともに詳細は判明していません。

日本国内では沖縄諸島、トカラ列島、奄美諸島、大東諸島、先島諸島、伊豆諸島、小笠原諸島、大隅諸島など多くの島嶼に移入しており、本土である長崎県、静岡県からも発見された記録があります。

ブラーミニメクラヘビは草地やサトウキビ畑、林縁などの日当たりがよく比較的乾燥した土壌を好み、岩や倒木などの下、畑の土中、側溝の落ち葉がたまっている場所で見かけることが多いようです。

ブラーミニメクラヘビと生活をともにすることはできますが、特殊な生態や未だ判明していないことも多く、ほとんどの時間を土の中で過ごしているため、明確に「なつかれている」といった実感はあまりないでしょう。

ですが、その奇妙で特徴的な見た目やヘビ類の中では小柄で可愛らしい顔をしているため、ブラーミニメクラヘビはヘビ類・爬虫類好きの人に人気の生き物のようです。

体長は16～22センチメートル程度、頭胴長（尾を含めない体の長さ）は13～18センチメートル程度であり、ブラーミニメクラヘビはとても小さなヘビです。

一見するとミミズのような見た目ですが、ミミズとは異なり体節がなく体は鱗に覆われており、二股に割れた舌を出し入れするれっきとしたヘビです。

ヘビ類に見られるしまや斑点などの目立つ模様はなく、体色は灰褐色・もしくは茶褐色で、吻端（頭部で目より前方に突出した部分）や尾端はやや明るい色をしています。

ブラーミニメクラヘビは毒を持っていません。

ヘビなので噛むことはありますが、その力は弱く、触ったり捕まえたりしない限り攻撃性はほとんどありません。捕まえるとミミズのように体をくねらせ、先の尖った尾でつつくことがあります。

また、臭腺と呼ばれる器官から嫌な匂いの液体を出すため、触った手が臭くなります。これは毒を持たないヘビが有する特性であり、日本で馴染み深いアオダイショウにも同じ特性があります。相手を威嚇するため用いられますが、他の個体に危険を知らせているという説もあります。

ブラーミニメクラヘビが発するこの嫌な匂いの液体にも毒性はありません。

ブラーミニメクラヘビ pic.twitter.com/502WmLBBLt

— トカゲもどき (@hakataensis) June 19, 2022

飼育は比較的簡単にできる種類のヘビと述べましたが、ブラーミニメクラヘビを飼うにあたってどのような環境設備が必要なのでしょうか。

入手の仕方や準備が必要なアイテム・餌など、飼育方法を詳しく紹介していきます。