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キジバトは何を餌にしている?ドバトとの違いや人間との関わりについても解説

更新日:2024年07月22日

キジバトという野鳥が何を餌にしているか知っていますか。この記事では、キジバトの餌についてや、体の特徴や生態、よく似たドバトとの違いや人間との関わりなどについて紹介します。キジバトや鳩のなかま、野鳥に興味があるかたは、ぜひチェックしてください。

キジバトは何を餌にしている?ドバトとの違いや人間との関わりについても解説

昆虫・ミミズ

キジバトのおもな餌は植物性の食べものですが、昆虫やミミズなどの動物性のものも食べることがあります。

ただ、キジバトが食べている植物性の餌の量に対して、動物性の餌がしめる割合はさほど多くありません。農耕地か都市部かなど、地域によって割合が変わってくる可能性はありますが、キジバトの餌の大部分は植物性なのです。

貝類

キジバトが食べる動物性の餌として、昆虫やミミズ以外では貝類があげられますが、やはりメインで食べている植物性の餌の量に比べると、貝を食べることは多くないといえるでしょう。

キジバトが貝を食べるのは、カルシウムを摂取するためではないかといわれていて、食べるときは貝殻ごと丸のみにして食べています。

キジバトとドバトの違い

ドバトは、公園や駅前の広場などに集団でいるのをよく見かける、人間にとってなじみ深い鳩で、キジバトとよく似ています。

しかし、キジバトのもつはっきりとしたウロコ模様の羽根や、首横に出る青と黒の模様はドバトにはありません。

また、キジバトが単独かつがいで過ごすことが多いのに対し、ドバトは基本的に群れで行動するといった違いがあるため、見わけることができるでしょう。

キジバトの子育て

キジバトをはじめとした鳩のなかまは、ほかの鳥たちのように繁殖期が限られていないため、どの季節でも子育てをすることができます。

キジバトのつがいは、巣作りから雛の巣立ちにいたるまで、つねに夫婦で協力しあい、とてもなかよしです。

雌雄で役割分担がしっかり決まっているので、効率的に子育てを進めることができます。

キジバトは一夫一婦制

キジバトは基本的に、一度つがいを形成すると、2羽でなかむつまじく過ごし、同じつがいで年に何度も繁殖を試みます。

雌雄でいっしょに巣を作り、抱卵から餌やりまで雌雄交代で行うなど、いつも協力的です。

もし、つがいの相手が代わった場合は、相手がなんらかの理由でいなくなってしまったために、新しいつがいを形成した可能性があります。

繁殖期は周年

キジバトには定まった繁殖期がなく、年に何度も繁殖することができます。

なぜなら、雛に餌として与えるための栄養豊富な物質を体内で生成できるため、ほかの鳥のように虫を与える必要がなく、虫があまりいない季節でも雛の餌には困らないからです。

また、古い巣を再利用する習性や、雛が完全に巣立つ前に次の巣作りを準備できることなども要因にあげられるでしょう。

簡単な皿巣を作る

キジバトは、細い木の枝を材料に使い、30センチメートルほどの大きさをした皿型の簡単な巣をこしらえます。

枝を運んでくるのは雄の役割と決まっていて、うけとった枝を組みたてて巣を形づくっていくのは雌の役割です。

枝を組んだだけの簡素な巣ではありますが、雄は一本ずつ枝を運んでくるため、何度も何度も往復しなければなりません。

抱卵から巣立ちまで

キジバトの抱卵期間は約15日間で、雛が孵化してからさらに15日ほどで巣立ちのときを迎えます。

キジバトが生む卵の数はたいてい2個で、昼は雄、夜は雌が抱卵の担当者です。雛の孵化後も、しばらくは両親が協力して雛をあたためつづけます。

そして、巣立ちが近づくにつれ、両親はしだいに巣を離れる時間を増やし、与える餌の内容も変えていくのです。

キジバトの狩猟

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初回公開日:2022年09月23日

記載されている内容は2022年09月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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