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大型インコ・オウムを飼いたい!主な種類や気をつけたいことを紹介

更新日:2024年03月02日

世界中で人気のある大型インコ・オウムのことをご存知でしょうか。本記事ではその主な種類をご紹介しています。また飼育する上で考慮しておきたい内容についても解説しています。これから大型インコ・オウムを飼いたい方はぜひお読みください。

大型インコ・オウムを飼いたい!主な種類や気をつけたいことを紹介
大型インコ・オウムの行動にはいくつかのカテゴリーがあります。

1.日常的な行動
2.安心・喜んでいるとき
3.飼い主が注意しておきたいしぐさ
4.要求・アピール
5.愛情表現・求愛

日常的な行動として代表的なのが首をかしげる行動。ペットの鳥の動画などでも見たことがある人も多いでしょう。

インコやオウムが首をかしげるのは、興味のある物をしっかりと観察するため。ただし、ずっと傾げたままでいるのは病気のサインの可能性もありますから注意しましょう。

そして、楽しそうにさえずっているときは機嫌が良い証拠。十分に気分良く過ごせているのでそのままにさせておいてもいいですし、一緒に遊んであげても良いでしょう。

オウムの仲間は冠羽がありますが、冠羽をピンと立てているときは緊張しているとき。警戒していたり意識が集中している対象物があるはずです。

ふいに手を出すと驚かせて噛まれることもありますから気をつけましょう。飼い主から見て対象物が認識できる場合は、可能な限り排除してあげてください。

また、尾羽を大きく開くのは威嚇のポーズ。安易に近づかず、落ち着くのを待つのが賢明です。

そして、背中に顔をうずめたり羽毛を膨らませてじっとしているときは要注意。どちらも寒いときに見せる行為ですが、長時間続けたままでいるのは病気の可能性があります。

止まり木でウロウロしていたら遊んでほしいサインです。放鳥して目いっぱい相手をしてあげると喜びますよ。また、頭を下げて近づいてきたら甘えたいとき。優しくなでてあげるとインコも安心します。

エサを食べた後に頭と上下に振り食べたものを吐くことがありますが、これは愛情表現のため心配いりません。ただし、吐く行為が頻繁だったり左右に顔を振って嘔吐したりするときは病気の可能性があります。

大型インコ・オウムの行動やしぐさは多種多様で、個体によって違います。飼い主になったら、とにかくよく観察することです。

いつものことだと思っていたら病気のサインだった、ということもあり得ます。普段からスキンシップをとり、彼らの行動やしぐさの癖を知ってあげてください。

しつけをする際は信頼関係を大切にする

大型インコやオウムにもしつけは必要ですが、しつけやトレーニングをするにはお互いの信頼関係が大切になります。たとえ飼っている個体が飼い主を大好きだとしても、いつでも一緒にいたいわけではありません。

人間でも、リラックスしたり自分一人の時間を持ちたいと思うときがありますよね。大型インコ・オウムも同じです。一人でいたいタイミングにもかかわらず、飼い主が自分のペースでかまおうとすると、警戒されたり威嚇されたりすることがあります。

飼い始めの頃はわからないかもしれませんが、彼らも自分の感情を行動やしぐさに表しています。行動やしぐさのパターンが理解できるようになれば、遊びたがっているときに存分に相手をしてあげるのがベストなかかわり方。

同様にしつけやトレーニングも押しつけてはいけません。個体の気分が乗っていないのにトレーニングができずに叱ったり無理強いしたりするような行為は、不信感が膨らむばかりです。

例えば同じように鳴いた行動に対して、「昨日は喜んでくれたのに、今日は怒られた…」という経験が続くと、どう行動したらよいか分からなくなり、不信感を抱きかねません。大型インコ・オウムには一貫した態度で接するようにしましょう。

他にも、注意をする際の言葉遣いにも気を配ること。大型インコ・オウムがいけないことや危険な行為をしても、大げさに反応すると飼い主に喜んでもらえたと勘違いします。あえて無視をしたり低いトーンで冷静に注意するだけでも、彼らには良くないことだったと伝わるのです。

逃さないように細心の注意を払う

大型インコ・オウムに限りませんが、鳥を飼う際は屋外へ逃がさないように厳重に注意しましょう。

帰巣本能がある鳩とは異なり、大型インコなどは一旦屋外に飛び立ってしまうと自分で家に帰れず、迷子になってしまいます。特に、生まれたときから屋内の飼育環境しか知らない場合、自分でエサを探すことすらできません。

また、外敵に対する恐怖心も持っていないので、周りから襲われやすくなります。放鳥するときは必ず窓を閉め、放っている間は家族にも窓を開けないよう伝えるようにしてください。

知能が高い種類は飼い主の動作をよく観察していて、自分でケージを開けてしまうこともあります。知らないうちにケージからいなくなっていた、ということがないよう飼育ケージのロックも厳重にしておきましょう。

小型インコより飼育費用がかかることを理解しておく

大型インコ・オウムを飼う場合は小型インコと違い、飼育グッズも大きく、準備する段階でもそれなりの費用がかかります。

ケージの大きさだけでなく、個体の力に負けない丈夫な材質を選ばないといけません。小型インコ用は数千円程度なのに対し、大型インコ・オウム用のケージは1万円から高いものでは10万円を超えるものまであります。

加えて、防音用に囲うアクリルケースで3~5万円程。光熱費に関しては、室内のエアコン代などに大差はないものの、ペットヒーターを使用すると大型インコ・オウム用は1ヵ月1,000~2,000円程度かかるようになります。

また、ペット全般に言えることですが、大型インコ・オウムもその医療費は高額になることを認識しておく必要があります。大型インコ・オウムは寿命も長いですから、生涯を通すと医療費も増えることが予想できるでしょう。

できるだけほかの動物と一緒に飼わないようにする

大型インコ・オウムは、基本的に他の動物と一緒に飼わないのが賢明です。

特に避けたいのが猫とフェレット。どちらも肉食で、鳥を餌として認識し、襲う可能性が高いからです。犬も、犬種によっては鳥を捕まえる習性があるので、安全とは言えません。

また、同じ大型インコ・オウム同士を飼うこともおすすめしません。相性が合わない場合はお互いにストレスを抱えるだけでなく、飼い主からの愛情を独占したいがために嫉妬心を抱くことにもなります。

一緒に飼える動物はうさぎやカメ、鳥類ならセキセイインコなどの小鳥なら問題ないでしょう。

最後まできちんとお世話ができるのかしっかりと考えておく

大型インコ・オウムは基本的に長生き。種類によっては50年以上生きる個体もいるため、飼うとなると、生涯一緒に暮らすことを考えなければなりません。

それでなくても小型インコとは違い、大型インコ・オウムは部屋の広さや防音対策が必要となる場合が多く、簡単に飼育できるペットではありません。

また、くちばしの力が強い種類だと、飼い主がケガを負うこともあるでしょう。今は良くても、将来集合住宅に引っ越す可能性があったり、小さい子どもと暮らすような場合も飼育には検討が必要です。

長い年月を共に過ごすことになりますから、飼い主の今後のライフサイクルを視野に入れた上で飼育するかどうかを考えましょう。そうしないと、途中で飼育放棄という結果にもなりかねません。

特に大事になってくるのが、飼い主の入院や老後、そして亡くなったときです。さまざまな飼い主の「もしも」に備えて、大型インコ・オウムの預け先を考えておき、事前に手配しておくほうが安心です。

大型インコと小型インコのお世話の違い

大型インコ・オウムは知能が高く、コミュニケーションをとるのも難しくはありません。性格も、人懐っこく飼い主とのやり取りを求める個体は多いです。

その分、飼い主にかまってもらえない時間が長いとストレスが溜まってしまうので、飼い主は大型インコ・オウムのためになるべく多く時間をとるようにしましょう。

また、かまってほしいときなどの要求として大声で鳴く「呼び鳴き」もあります。呼び鳴きをする大型インコ・オウムにはキバタンやヨウムがいます。

さらに、大型インコは小型インコに比べ強靭なくちばしを持っています。かまれると場合によっては、傷になったり流血することもあるので、気をつけましょう。噛み癖はしっかりとしつけをしておくことが大切です。

大型インコ・オウムの飼うときの心構えを知ってから飼育を検討しよう

大型インコやオウムを飼育するには、飼育環境の確保や寿命など頭に入れておかなければならないことがいくつもあります。

特に寿命が数十年あるということは、インコたちとの楽しい生活が長く続くのと同時に飼い主の生活環境にも影響をもたらすということ。

鳴き声や雄叫びを考えると、防音対策を強化するために引っ越さなければならないかもしれません。他にも、家を長く留守にできなかったり長年医療費がかかることも覚悟しておく必要があります。

環境を整え、考慮しておくべきことをきちんと認識できていれば、大型インコ・オウムを家族に迎えた後は、きっと楽しい毎日が待っていることでしょう。

初回公開日:2022年12月09日

記載されている内容は2022年12月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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