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【時間別】ホトトギスの鳴き声・うるさいときの対策方法|野生

更新日:2024年04月06日

ホトトギスは日本人にとってなじみが深い鳥です。繁殖期に出す鳴き声は大きく、昼間だけでなく夜中に鳴き出すことも多いため、安眠妨害となることがしばしばあります。ホトトギスの鳴き声がうるさくてたまらないときの対策方法についてお伝えします。

【時間別】ホトトギスの鳴き声・うるさいときの対策方法|野生

ホトトギスの生態

ホトトギスの鳴き声対策を知るには、ホトトギスの生態について知ることが大事です。遠目から見るとかわいらしい野鳥ですが、実は鳴き声の大きな種類は珍しくありません。もしかしたら、他の野鳥の鳴き声をホトトギスの鳴き声だと思い込んでいる可能性もあります。ホトトギスに対する知識を深め的確に対策しましょう。

ホトトギスの鳴き声はいつ頃から聞こえる?

ホトトギスはカッコウ科に分類される鳥で、姿もカッコウによく似ています。カッコウと同じく、うぐいすの巣に卵を産み付け育てさせる習性を持っています。

ホトトギスは日本だけでなくアフリカやインドにも生息している鳥です。寒い季節は温かい場所に移動して越冬し、温かい季節になると繁殖のために日本や中国へと渡ってきます。日本には5月中旬頃に飛来します。夏が近づいた新緑の季節に、鳴き声がうるさく聞こえることが多いです。

また、田植えを始める時期と、ホトトギスがやって来る時期が重なるため「田長鳥(たおさどり)」と呼ばれることもあります。

ホトトギスは何のために鳴いているの?

ホトトギスは夜でもけたたましい声で鳴くことが特徴です。ホトトギスだけでなくカッコウ科に分類される鳥たちはみんな鳴き声が大きく、いずれもオスが縄張りを主張したりメスを呼んだりするために鳴いています。

ホトトギスは夜通し大きな鳴き声をあげることもあります。理由は、短い繁殖のチャンスに賭けているためです。また、うぐいすに托卵する鳥はホトトギスだけではありません。他のカッコウ科の鳥やうぐいすとの縄張り争いを行なうために、けたたましい鳴き声をあげていると考えられます。

ホトトギスはどんな姿?

ホトトギスは頭部と背中が青みがかったグレーをしており、胸と腹部には黒と白のまだら模様があります。尾羽の色は黒く、目の周囲は黄色です。足指は前に2本、後ろに2本あります。鳴き声はオスとメスで異なりますが、姿形はよく似ていることが特徴です。

尾羽が長く、羽の長さを含めると全長40cmにもなります。人前に滅多に姿を見せませんが、高い声で力強く鳴くため、今も昔も存在感がある野鳥として人々に親しまれています。

ホトトギスの餌は毛虫

ホトトギスは肉食性です。樹木の上を這っている毛虫を餌にしています。ホトトギスがやって来る時期は毛虫が盛んに発生する時期です。近くに毛虫がつく樹木がある場合、ホトトギスがやって来やすく鳴き声の被害を受けやすいといえます。

毛虫は毛に毒があるため、多くの動物や鳥に捕食されない特徴があります。しかし、カッコウやホトトギスは蛾の幼虫を好んで食べることで知られます。

ホトトギスの鳴き声

トキョキョキョキョ

ホトトギスは「トキョキョキョキョ」あるいは「キョッキョキョキョッ」という甲高い声で連続的に鳴きます。メスを呼ぶため、あるいは縄張りを主張するために鳴いており、5月中旬頃に日本に渡ってきてすぐに鳴き出すことが特徴です。餌となる毛虫がたくさんいる野山の樹木の上にとまって鳴くだけでなく、空を飛びながら鳴くこともあります。

ホトトギスの体長は28cmで、飛んでいる姿は小型の鷹に似ています。身体が大きいため鳴き声も大きく、ホトトギスがたくさんいる地域ではホトトギスの鳴き声で目を覚ましてしまうこともあるほどです。

テッペンカケタカ

「テッペンカケタカ」はホトトギスの鳴き声をたとえた言葉です。野鳥は日本人にとって古来から身近な存在でした。昔の人は野鳥の鳴き声をさまざまな言葉にたとえて遊んでいたと考えられます。野鳥の声に耳をすませて、どんなふうに聞こえるか言い合っていたのでしょう。

「テッペンカケタカ」と聞こえるという人もいれば、もっと違う言葉に聞こえる人もいます。実際のホトトギスの鳴き声を耳にすると「トキョキョキョ」が近いです。また「東京特許許可局」と鳴いているように聞こえるという人もいます。

聞こえ方は人それぞれですが鳴き声から転じた呼び名として「テッペンカケタカ」という別名で呼ばれることがあります。人々に広く定着している鳴き方の一例であると認識していいでしょう。

ホーホケキョ

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初回公開日:2018年01月25日

記載されている内容は2018年01月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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