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【時間別】ホトトギスの鳴き声・うるさいときの対策方法|野生

更新日:2024年04月06日

ホトトギスは日本人にとってなじみが深い鳥です。繁殖期に出す鳴き声は大きく、昼間だけでなく夜中に鳴き出すことも多いため、安眠妨害となることがしばしばあります。ホトトギスの鳴き声がうるさくてたまらないときの対策方法についてお伝えします。

【時間別】ホトトギスの鳴き声・うるさいときの対策方法|野生
ホトトギスは夏鳥として知られます。鳴き声を聞くと季節を感じる鳥として、多くの古典文学の中に登場しています。

ホトトギスが鳴き声を上げるのは、縄張りを主張するときだけではありません。メスが近くにやって来たとき、平常心を忘れたかのようにメスに求愛し鳴き狂います。必死なあまり、テンポよく鳴くことができずに調子っぱずれな声で鳴くオスもいます。

ホトトギスがメスに訴えかける鳴き声を聞いた昔の人は、自分の恋心と重ねて多くの恋に関する和歌を遺しました。ホトトギスが登場する和歌をいくつかご紹介します。

古今和歌集

平安時代の貴族で歌人でもあった紀貫之は、数多くの和歌を遺しています。和歌に詳しくなくても、名前を聞いたことがあるという人は多いことでしょう。

紀貫之は、古今和歌集の中でこう歌っています。「五月山 こずゑをたかみ 時鳥 なくね空なる 恋もするかな」。この歌は、叶わない自分の恋と遠い空で飛んでいるホトトギスの鳴き声を自分の泣き声と重ね合わせて、切ない気持ちを表現した歌です。

万葉集

万葉集の中には、ホトトギスのことを詠んだ歌が約150首も存在します。万葉集の中で恋多き女性として知られる額田王も、「古に恋ふらむ鳥は霍公けだしや鳴きし我が思へるごと」という、ホトトギスが登場する歌を遺しています。

また、万葉集の中で「橘の林を植えむ霍公鳥 常に冬まで住み渡るがね」と詠まれているように、橘の木とセットで表現されることがあります。橘の木は、ホトトギスが好んで餌にしている毛虫が集まりやすかったためだと考えられています。

ホトトギス以外の鳴き声がうるさい鳥

ホトトギスの鳴き声だけでなく、他の野鳥の鳴き声にもたびたび困っているという場合は、鳴き声がうるさい野鳥の種類を把握することがです。ホトトギス以外にも鳴き声がうるさい野鳥がいます。いずれの鳥も、うるさく鳴く事情や時期が異なることが特徴です。ホトトギス以外の鳴き声がうるさい鳥について解説します。

ヒヨドリ

ヒヨドリはホトトギスとは違い、果実や花の蜜を好んで餌にしている野鳥です。体は28cm前後と大きく、翼を広げると40cm近い大きさがあります。ヒヨドリは日本各地で姿を見かけ、冬になると温かい場所へ渡っていく個体と一年を通して同じ場所を住処にする個体に分かれます。

ヒヨドリは飛びながら「ピーヨ、ピーヨ、ピーヨ」と大きな声で鳴きます。農家の果樹に集団で飛来し果実を食い荒らしてしまうため、害鳥としても知られています。

ムクドリ

ムクドリはハトよりも一回り小さくスズメよりも大きいサイズです。日本の至るところに生息しています。本来ねぐらにしていた山里から都市へ移動して来たため、害鳥として知られるようになりました。

ムクドリは群れで行動する鳥です。ときには、1,000羽以上の群れで行動します。集団で飛び回ったり木に止まったりしているときのムクドリの鳴き声は騒音でしかありません。糞害もすさまじいため、防鳥ネットでムクドリが巣へ戻れないように対策している自治体もあります。

ムクドリが集まる街路樹に忌避剤をまいたり、ネットで覆ったりしても効果が一時的な場合が多く、対策しあぐねることが多いです。

モズ

捕獲した獲物を鋭い小枝の先や有刺鉄線に刺す「はやにえ」で知られるモズは、ある時期がくると高い声で鋭く鳴き始めます。モズが強く鳴く時期は秋です。9~11月頃になると、冬を越すための縄張り争いをするため激しく鳴きます。この行動をモズの高鳴きといいます。

モズは自分の縄張りを確保し、単独で冬を越します。そのため、メスオスに限らずどのモズも縄張り争いに必死になって鳴くことが特徴です。

野鳥の鳴き声に対する知識を深めよう

ホトトギスが朝も夜も関係なく鳴き声をあげる時期は、ホトトギスが渡ってくる5月から梅雨くらいまでの間です。ホトトギスは渡り鳥であるため、温かい場所へ戻ってくると繁殖を行ないます。うぐいすに托卵して子孫を増やすため、縄張りを主張して強く鳴いたり、メスを呼ぶために必死で鳴き声を上げています。

ホトトギスの鳴き声がうるさい時期があらかじめわかっていれば、鳴き声のうるささに対する覚悟がしやすいといえます。また、部屋の防音効果を高める工夫をすると夜中に不意に起こされることが少なくなります。

初回公開日:2018年01月25日

記載されている内容は2018年01月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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