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【時間別】ホトトギスの鳴き声・うるさいときの対策方法|野生

更新日:2024年04月06日

ホトトギスは日本人にとってなじみが深い鳥です。繁殖期に出す鳴き声は大きく、昼間だけでなく夜中に鳴き出すことも多いため、安眠妨害となることがしばしばあります。ホトトギスの鳴き声がうるさくてたまらないときの対策方法についてお伝えします。

【時間別】ホトトギスの鳴き声・うるさいときの対策方法|野生
ホトトギスの餌は毛虫や芋虫といった昆虫です。ホトトギスが托卵するうぐいすも、小型の昆虫を餌としています。そのため、花が咲いたり実がなったりして多くの昆虫を集める樹木にひかれて野鳥がやって来ることがあります。

ちなみに、美しいもの同士の取り合わせを意味する言葉に「梅にうぐいす」という言葉があります。梅の花とうぐいすが一緒に描かれることがあるので、うぐいすは梅の花を食べていると誤解する人もいることでしょう。しかし、うぐいすが実際に好んで食べているのは昆虫です。

ホトトギスはうぐいすの巣に卵を産み付けるため、うぐいすがいる場所の近くにやって来ます。家の近くに昆虫食を好む野鳥がやって来る樹木がある場合、防鳥ネットを使用するといいでしょう。

駆除よりも防音対策を行なおう

ホトトギスの鳴き声を止めたくても、空を自由に飛び回っている鳥の行動を制御することは困難です。たとえ、ホトトギスの天敵のデコイ(模型)を設置したり、ホトトギスを寄せ付けないように忌避剤をまいたりしても、一時的な対策に過ぎない場合は多いです。

そのため、ホトトギスを追い払うことを考えるよりも、室内に防音対策を施して安眠できるような環境を整えることをします。

カーテンで防音対策を行なう

ホトトギスは警戒心が強い特徴があります。そのため、人前に滅多に姿を見せません。しかし、夜間に周囲が静まり返っているときに鳴き声を上げるので、一層うるさく響いて近くにいるように錯覚することがあります。

姿が見えないホトトギスを鳴き止ませることは難しいです。ホトトギスは飛びながら鳴きます。たとえ、家の近くの樹木にとまっていることに気付いて追い払うことができたとしても、空を飛び回りながら鳴かれては意味がありません。ホトトギス自体を何とかするよりも、安眠できるように防音対策を行なう方が現実的です。

カーテンには遮音や遮光などの機能があり、中には防音効果に優れたタイプもあります。安いものなら3,000~5,000円前後で入手できます。夜間は雨戸を閉め、防音カーテンを引いて安眠しましょう。

窓ガラスを防音ガラスに替える

住宅の中で窓ガラスは音が漏れやすい部分です。防音ガラスを使用すると、音が入ってきたり漏れたりする割合を減らせます。180cmの高さの窓2枚分の防音ガラスの価格は6万円前後で、取り付け代金が別途かかることが多いです。

窓ガラスを防音に替えるとなると、費用が高額なため二の足を踏む人は多いことでしょう。そんな人になものが窓ガラスに貼るフィルムタイプの防音シートです。ガラスを交換するわけではないため自分で貼ることができます。

防音シートの参考価格は920mm×2mで約25,000円前後です。高価ですが取り付け工事費がいらないので、窓の交換よりはコストを削減できます。

吸気口に防音スリーブを設ける

騒音が入ってくるのは窓ガラスだけではありません。室内に屋外への吸気口が設けられている場合は吸気口からも音が入ってきたり漏れたりします。気密性の高いマンションの部屋は、24時間換気するための吸気口が取り付けられていることが多いです。

防音スリーブが取り付けられていない場合は、吸気口のサイズを計って防音スリーブを購入し取り付けましょう。

ホトトギスにはたくさんの呼び名がある

ホトトギスは、たくさんの名前があることが特徴です。古典文学の中では、霍公鳥、郭公、不如帰、子規、杜宇、田鵑など、さまざまな漢字が使われています。これらはすべてホトトギスを表現しています。

実は、霍公鳥、郭公はカッコウのことです。なぜ、ホトトギスと読まれるのでしょうか。理由は、カッコウとホトトギスが非常によく似た姿をしているためです。カッコウの方が一回り大きい体格をしています。カッコウもホトトギスもうぐいすの巣に托卵するため、縄張り争いをし合う関係です。

そんなホトトギスの呼び名の一部をご紹介しましょう。

時鳥

ホトトギスを漢字で書くとき、さまざまな漢字で表現します。時鳥と書く理由には、ホトトギスと呼ばれるようになった背景が関係しており、ホトトギスの鳴き声が「ホトホト」と聞こえたことに由来するという説があります。

「ホトホト」が「ホトトギ」と変化し、語尾に小鳥類を表す接尾語である「ス」をつけたことから、ホトトギスと呼ばれるようになったと考えられています。呼び名が先にあり、後から「時」という漢字をあてはめたのでしょう。

また、ホトトギスが渡ってくる時期がちょうど田植えを始める時期と重なっていたため、田植えの時を告げる鳥という意味で「時鳥」と呼ばれるようになったという説も有力です。

杜鵑(とけん)

杜鵑はホトトギスの漢名、つまり中国での呼び名です。ホトトギスは暖かい季節になると日本だけでなく中国へも渡ります。中国の古典小説の中にも登場することから、中国でも古くから親しまれている鳥であることがわかります。

ホトトギスが必死に鳴き声を上げている様子が悲し気に聞こえるためか、ホトトギスが出てくる物語の中には悲しいストーリーもあります。

テッペンカケタカ

ホトトギスは「テッペンカケタカ」あるいは「ホゾンカケタカ」という別名で呼ばれることもあります。どちらも、ホトトギスの鳴き声を人間の言葉やフレーズとしてとらえて表現した名前です。こうして鳥のさえずりを人間の言葉にたとえることを「聞きなし」といいます。

ホトトギスの鳴き声は「トキョキョキョキョ」と聞こえることが多いですが、鳥にも鳴き方に個性があることが特徴です。また、鳥の鳴き方には生息地による違いが出ることもあります。

たとえば、うぐいすは日本にいるうぐいすとは鳴き声が違います。鳴き声が違う理由は、ハワイの気候は温暖で巣作りの場所を変える必要がなく、縄張りを主張する必要がないためだと考えられています。

ホトトギスは多くの和歌の中に登場する鳥

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初回公開日:2018年01月25日

記載されている内容は2018年01月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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