セキセイインコの寿命・ギネスの寿命と寿命が来たときの症状

セキセイインコは飼育が簡単で、ペット飼育の初心者にもの動物です。カラフルで仕草が愛らしく、とても賢いセキセイインコは、人間の手や肩に乗ったり言葉を覚えるなど、人に懐きやすく愛情豊かな動物で、コンパニオンアニマルとしてもです。

セキセイインコは非常に小さな体をしていますが、一体どれぐらい生きられるのでしょうか。今回はセキセイインコの平均寿命やギネスブックに載っている寿命、寿命が来たときの症状について紹介していきます。

セキセイインコ（背黄青鸚哥）は、オウム目・インコ科・セキセイインコ属に分類されるオーストラリア原産の小型インコで、乾燥地に群れを作って生活しています。背中が黄色と青色の配色になっていることが多いため、和名が「背黄青鸚哥」と表記されるようになりました。

セキセイインコの成鳥の体長は18～23cm、標準体重は30～40gで、雌雄判別は、ろう膜（嘴の根本の鼻孔を包む柔らかい皮）の色で判断します。ろう膜の色は、雄は青色、雌は茶褐色であるのが一般的です。

野生種のセキセイインコは主に緑色をしていますが、現在では品種改良により白・紫色などのセキセイインコもいます。ハルクイン種やルチノー種などの品種では、青い色素が欠乏しているため、雄のろう膜の色は青ではなくピンクであることが多いです。

セキセイインコは、小鳥専門店やペットショップで1年を通して購入することができます。雛の価格は2,000円～3,000円ほどが相場で、手乗りになるよう躾けられた中雛や成鳥は倍ぐらいの価格です。

鳥かごや餌、保温用ヒーター、健康診断費用などを含め、初期費用は2万円～3万円ほどかかります。親鳥や仲間の鳥を介して病気を持っている可能性もあるので、購入してから1週間以内に健康診断に連れて行きましょう。

セキセイインコは雛から育てると人に懐きやすいですが、雛には約4時間ごとに挿し餌（餌やり）と、温度管理が必要です。セキセイインコの雛や病鳥は、ケージ内を30℃ほどに保たなければなりません。

挿し餌の時期は生後約1か月半までで、すぐに一人餌になりますが、社会人で一人暮らしなどの場合は、挿し餌が頻繁にできないので成鳥を購入した方が良いでしょう。

飼育下でのセキセイインコの平均寿命は5年～8年です。しかし、健康管理に気を付けて飼育すれば、もっと長く生きることができます。セキセイインコは外敵から身を守るために病気を隠す生き物で、具合が悪くても元気なフリをします。

動物医療も進歩し治せる病気が増え、ペット全体の寿命も延びていますが、愛鳥と一日でも長く一緒に過ごすためには、日々の健康チェックが必須です。日頃から様子を注意深く観察し、変化に早く気付いてあげるようにしましょう。

セキセイインコの寿命を延ばし、長く一緒にいるには、特に次の4つの点に注意が必要です。

セキセイインコは体の構造上、「食いだめ」ができません。丸一日以上何も食べられずにいると落鳥（死亡）してしまいます。病気を悟られないようにするために「食べたフリ」をすることもあるので、ちゃんと食べているか、体重が減っていないか毎日チェックしましょう。

セキセイインコの体重を計るには、料理用のデジタルクッキングメーターがです。セキセイインコは臆病なところがあり、見知らぬ器具を怖がります。いつも使っているお皿や止まり木などに乗せてからクッキングメーターに乗せて測りましょう。

人間と同じく、セキセイインコも肥満だと病気にかかりやすくなるので、高カロリーの餌やおやつをあげすぎないようにしましょう。体重が著しく減るのはかなり危険な状態です。すぐに動物病院で診てもらいましょう。

セキセイインコは総排出腔からフンと尿を一緒にします。フンの真ん中あたりの白い部分が尿です。セキセイインコの体調は、フンの状態で分かります。体調が良い場合は、緑がかった茶色のコロコロとしたフンをしますが、体調が悪いと下痢・軟便になります。

水を多く飲んでしまった場合も水分過多（多尿）なフンとなりますが、そもそもセキセイインコはあまり水を飲まない動物なので、水を多く飲んで下痢・軟便が続くのは好ましくない状態です。

セキセイインコが水をよく飲む原因として、口腔内や食道などに炎症がある場合があるので、水を多飲し下痢が続くようなら動物病院へ連れて行きましょう。下痢をした場合は肛門周辺の羽毛が汚れます。お尻が汚れていないかも毎日チェックしてあげましょう。

セキセイインコは非常に発情しやすい生き物で、異性のセキセイインコに対してだけでなく、色々なものに発情します。雄の場合は光るもの（鏡・鈴など）やお気に入りのおもちゃなどに反応してしまうケースが多いので注意が必要です。

雌の場合は、背中に触れると発情しやすいので注意しましょう。また、雌雄関係なく、大好きな飼い主さんに話しかけられただけで発情してしまうことがあります。

体の小さなセキセイインコにとって、発情は大きな負担となり、長く続くと体力を消耗して寿命を縮めてしまいます。過度な発情は、精巣腫瘍や卵詰まりの原因になってしうまうこともあるので気を付けましょう。

セキセイインコの発情を抑制するには、次の方法が有効です。

①起きている時間を短くする
②脂肪分の多い餌を与えない
③ケージ内の温度を温かくしすぎない
④おもちゃを取り上げる
⑤可愛がりすぎない