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ツバメの生態とは?ツバメが民家に巣作りする理由について徹底解説!

更新日:2024年12月01日

ツバメは日本人にとって馴染みの深い鳥です。そんなツバメの生態を知っておきたいという方もいるかと思います。この記事ではツバメの種類や巣作りの方法、巣から落ちた雛の助け方などをまとめているのでツバメについて詳しく知りたいという方はぜひ読んでみてください。

ツバメの生態とは?ツバメが民家に巣作りする理由について徹底解説!

巣作りの方法3:唾液を練りこむ

先ほども少し紹介致しましたが、ツバメは唾液を巣に使う材料に練り込むことで巣の強度を高めるという生態を持っています。泥やわらなどを手に入れた際、口の中で粘度の高い唾液を使って塊を作ります。

繁殖期になると盛んに分泌されるツバメの唾液は粘度の高い成分を多く含んでいるので糊のような役割を果たすのに十分な粘度を持っています。ツルツルの壁にもしっかりとくっついているのは唾液のおかげということです。

ツバメは他の鳥の生態ではできないことを多く行い、利用して生きてきたということもわかって頂けたかと思います。

巣作りの方法4:4月頃に産卵をする

丈夫な巣の土台を作ったツバメは、自分の羽毛や枯れ草を敷き詰めてふかふかな産卵用のベッドを作りあげます。そして4月頃、ついにツバメたちは産卵を始めます。

メスがアーモンドくらいの大きさの楕円形の卵を1日に1個ずつ産み、最終的には3〜7個の卵を産み終えるという生態を持っています。また、2週目も含めるとツバメが卵を産む時期は4月〜7月になります。

メスが中心となって卵の向きを変えたりしながり辛抱強く卵を温め、約2週間ほどで雛が誕生し始めます。

巣作りの方法5:梅雨を終えて旅立つ

ツバメは梅雨を終えた頃には旅立ちます。梅雨になると雨が何日も降るので、虫も途端に減ってしまいます。そうなると雛が育つのに必要なタンパク源もなくなってしまうので多くのツバメたちが梅雨前に雛の育成を終えます。

雛たちは大体が生まれたのが早かった子から飛ぶ練習を初めて巣立ち始めます。巣立った後にも親からエサをもらうために巣の近くで過ごす個体もいますし、上手く飛べるようになってどこかに行ってしまう個体もいます。

ツバメの雛を見つけた時の正しい対処法

親ツバメは雛を一生懸命育てていますし巣も頑丈に作られてはいますが、巣が天敵に崩されてしまったり不慮の事故が起こったりなどで雛が巣から落下してしまうことは悲しいことに少ないことではありません。

野鳥が雛から成鳥になるまでに死んでしまう可能性は50%を超えるとも言われていて、ツバメもその例に漏れず危険な目に遭ってしまうことも少なくないと言えます。

ここからは、巣から落ちたツバメの雛を見かけた時の対処法について紹介します。

地面から巣へ戻す

まず地面に落ちた雛を見つけた時、飛ぶ練習中の十分に成長したツバメでないことを確認してください。周りに飛ぶ練習を見守る親ツバメの姿などを確認できた場合などは手助けの必要はないので遠くから一緒に見守りましょう。

衰弱しているというような様子が見られた場合、地面から巣へ戻してあげましょう。巣も諸共落下して壊れてしまっている場合は雛を巣の形に近い箱状のものに入れて、できる限り元あった場所に近い高い場所へ設置してあげましょう。

そのままさわっても大丈夫

野鳥の雛は人間の匂いがつくと親が世話をしなくなってしまうという生態を持っているという話はよく聞くと思います。しかし、ツバメの場合は例外だと考えられています。

ツバメは民家に素を作り天敵から身を守る、雨風を凌ぐなどして人を頼るとような生態を持っています。このように昔から人間と馴染みの深い生き物なので、もし人間が触って匂いをつけてしまっても親ツバメは子育てをし続ける可能性は高いです。

しかし諸説あるので、1人でどうしていいかわからない場合は周りの人に相談をして協力してもらいましょう。

ぐったりしている場合は保温する

鳥類は基本的に体温が高いという生態を持っているので、身体が冷えてしまうことはツバメにとっても命取りになります。明らかにぐったりしている場合は夏場であっても保温しましょう。

人肌よりも暖かい40度前後のお湯を入れたペットボトルをタオルで巻き湯たんぽ代わりにして、その上に乗せるなどしてしっかりと温めてあげましょう。

特に羽の生え揃っていない雛は自分で体温を調節することもできないので、保温は本当に大切だと言えます。

糖分入りの水をあげる

十分な保温ができたら、次は糖分入りの水を与えてみましょう。手っ取り早く栄養を取ってもらうためには濃度5%ほどの砂糖水を1、2滴口の端に垂らしてあげましょう。

もちろんツバメの生態上、雛が十分育つには虫などタンパク質が必要なのでそのまま糖分入りの水をあげるという方法だけで続行して世話をするというのは難しいのでご注意ください。

もちろん自信が無い方や、雛の体力が回復している様子が見られない場合近くの動物病院に連れていくという方法もあります。

ツバメの巣を温かく見守ろう

ここまでツバメの生態や子育ての方法、巣から落ちた雛を救う方法などツバメについて詳しく紹介しました。ツバメがここまで他の野鳥とは違った生態を持っているというのは知らなかった方もいるかと思います。

春から夏にかけて街中や民家の周りでツバメを見かけた方はこの記事で紹介したツバメの種類を思い出して見分けたり、実際に巣はここに書いてあった方法で作られているのかなどツバメに警戒されない程度に確認してみましょう。

ここで得た知識を活かしながら、ツバメの巣を温かく見守っていきましょう。
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初回公開日:2019年08月16日

記載されている内容は2019年08月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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