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【オス・メス別】キジの鳴き声と種類・鳴き声の対策方法

更新日:2024年03月04日

キジは、昔話や民間伝承、ことわざなどに登場する、日本に馴染みが深い鳥です。しかし近年、キジがどのような鳥か知っていても、実際にキジを見たことがなく、鳴き声も知らないという人が多くいます。今回は、キジの生態や鳴き声、鳴き声にまつわる伝承などを紹介します。

【オス・メス別】キジの鳴き声と種類・鳴き声の対策方法

日本の国鳥・キジ

キジは、昔話の「桃太郎」のお供として登場したり、一万円札の裏に描かれていたりと、日本人にとって馴染み深い鳥です。しかし、近年は実際にキジを見たことがあるという人は少なく、どのようなところに生息し、どのような鳴き声なのか知らないという話もよく聞かれます。

今回は、キジの鳴き声の種類や生態、鳴き声にまつわる民間伝承や俗説、そしてキジの鳴き声がうるさいときの対策などをご紹介します。

キジはどんな鳥?

実際の野生のキジはどのような鳥なのか、生息地や生態、特徴など詳しくご紹介します。

生息地

キジは、北海道と対馬を除く本州、四国、九州に生息する鳥類です。日本固有種のほか、ユーラシア大陸原産のコウライキジが狩猟目的で放鳥され、野生化しています。

もともと日本には、東北地方に生息するキタキジ、本州・四国に生息するトウカイキジ、紀伊半島に生息するシマキジ、九州に生息するキュウシュウキジの4亜種が分布していましたが、狩猟目的で放たれた養殖キジとの混血が進み、特性が徐々に薄れつつあります。

特徴

オスは全長80センチほどで体重は0.8〜1.1キロほど、メスは全長58センチ、体重は0.6〜0.9キロほどで、比較的重量が重い鳥です。コウライキジはこれより一回り大きくなります。重量の割に翼が小さいため、飛ぶことは苦手ですが脚力が発達しています。走るスピードはとても速く、スピードガン測定では最高時速32キロという記録が出ています。

メスは全体的に茶褐色をしており、ヤマドリと似ていますが、ヤマドリより若干白っぽい色をしており、尾羽が長いのが特徴でメスはオスに比べて地味な体色ですが、これは雛を守り育てるための保護色としての役割を持っています。

生態

山地や林、農耕地、河川敷などの明るい草地に生息しています。草むらや藪に姿を隠していることがあります。雑食性で、植物の芽や種、葉、昆虫やクモ、ミミズ、ヘビなど、地上にあるものはなんでも捕食して食べます。鋭い爪で地面を掘り返し、作物を荒らすこともあります。

飛ぶことが苦手で地上で暮らしているため天敵は多く、タカやワシなどの猛禽類や、キツネ、イタチ、野良犬や野良猫が主な天敵です。

キジのオスは特定の相手とカップルになることはなく、縄張りに出入りする複数のメスと乱婚になる傾向があります。子育てはメスだけが行い、4〜7月にかけて平均6〜12個ほど卵を産みます。しかし、地上に生息する鳥なので雛の生存率は低く、大半が成鳥になる前に天敵に捕食されてしまいます。

狩猟、食肉

キジは世界中で主要な狩猟鳥とされており、日本もキジは狩猟対象とされています。肉は食用として重宝されており、日本では古くは平安時代から「トリ肉といえばキジ肉」と言われるほどよく食され、フランスではコウライキジの肉はジビエ料理として使われています。国鳥は狩猟を禁じている国が多い中、国鳥であるキジを狩猟対象にしている国は世界中でも日本のみです。

キジにまつわることわざ、エピソード

近年キジは都会や人が多く住む地域では見ることが難しい鳥です。しかし昔は人里近辺にも生息しており、人家の近くを歩き回る姿を頻繁に見ることができたポピュラーな鳥でした。そのため古くからキジは人々に親しまれており、日本の国鳥に選ばれたり、キジに関することわざも残されています。

国鳥

昭和22年、日本鳥学会において圧倒的多数意見でキジが日本の国鳥に選ばれました。キジが選出された理由は、「日本固有種であること」です。

タンチョウやトキなど、多数の鳥が候補になりましたが、キジは渡り鳥ではなく日本に定住する鳥であることと、昔話などに登場し人々の間で親しまれていること、そして、古くから食用の肉として多くの人に好まれていることなどが選出の決定打となりました。現在はキジ肉を食べる機会はとても少ないですが、昔はキジと人々の距離が近かったことを表すエピソードだと言えます。

キジが登場することわざ

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初回公開日:2017年11月06日

記載されている内容は2017年11月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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