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【オス・メス別】キジの鳴き声と種類・鳴き声の対策方法

更新日:2024年03月04日

キジは、昔話や民間伝承、ことわざなどに登場する、日本に馴染みが深い鳥です。しかし近年、キジがどのような鳥か知っていても、実際にキジを見たことがなく、鳴き声も知らないという人が多くいます。今回は、キジの生態や鳴き声、鳴き声にまつわる伝承などを紹介します。

【オス・メス別】キジの鳴き声と種類・鳴き声の対策方法

キジの鳴き声からわかる意味

キジは自然災害や地震を察知し、鳴き声を上げて危険を知らせてくれる吉鳥、と言われる一方、キジが鳴き声をあげると不吉と言われる伝承や記述も残されています。

「雉も泣かずば撃たれまい」ということわざは、「長柄の人柱」という悲しい日本民話が元となっていると言われています。娘が余計なことを口走ってしまったがため、父が人柱にされてしまい、その数年後、鳴き声を聞いて撃たれたキジを見て娘が詠んだ、「者岩時(ものいわじ) 父は長柄の人柱 鳴かずば雉も 射たれざらまし」という短歌が由来とされています。

古事記にも、一向に役目を果たさない天若日子の元に、天照大神が雉名鳴女 (きぎすななきめ)というキジを使者にし、真意を問いただすよう命じるのですが、天若日子は「この鳥の鳴き声は不吉だ」といい雉名鳴女を射殺してしまう、という話が見られます。

このほかにも、古事記にはキジを葬式のときに悲しみを表現する哭女(なきめ)とした、という記述も見られます。危険を知らせる吉鳥とされる一方、不吉と言われたりと、キジが鳴き声は両極端な意味を併せ持っていると言えます。

夜のキジの鳴き声対策

「朝雉が鳴くは晴れ、夜鳴くは地震の兆(きざし)」という民間伝承がありますが、実際に夜にキジが鳴いていた場合、どのように対処すればよいのでしょうか。

うるさい

キジは非繁殖期であれば昼夜はあまり鳴かない鳥で、多くの鳥類と同じように朝方に鳴く傾向があります。しかし、「夜キジが鳴き声を上げて騒いでいる」という話も稀に聞かれます。

伝承を知っている人は、「夜にキジが鳴いているから地震が来るのかも」とちょっと焦ってしまいますが、記述によると、「キジが鳴いた次の日に地震が起こった」というケースや、「キジが鳴いて数秒後に揺れた」というケースなど、さまざまなパターンがあります。まずは落ち着いて、気象情報を確認しましょう。

地震や気象の変化が原因でない場合は、縄張り争いをしているために鳴いている、ということが考えられます。また、夜行性のキツネや野良猫などに襲われたため、威嚇のために鳴いている可能性もあります。そのような場合は一過性で日にちが経てば大人しくなりますが、何日にも渡って異常に騒いでいるのであれば、鳥用の忌避グッズを設置したり、専門家や業者に問い合わせましょう。

キジの鳴き声を聞いてみましょう

今回は、キジの鳴き声の種類や生態、鳴き声にまつわる伝承などについてご紹介しました。いかがでしたでしょうか。

キジは昔はとても身近な鳥でしたが、近年は環境の変化などにより、実際のキジの鳴き声を聞く機会が減少してしまいました。しかし、キジは今でも郊外の里山や林などの自然豊かな地域に生息しています。春〜初夏にかけてキジの繁殖期なので、キジがよく鳴くシーズンです。アウトドアやレジャーなどで自然豊かな場所に訪れた際には、耳をすましてキジの鳴き声を聞いてみましょう。

初回公開日:2017年11月06日

記載されている内容は2017年11月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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