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【オス・メス別】キジの鳴き声と種類・鳴き声の対策方法

更新日:2024年08月20日

キジは、昔話や民間伝承、ことわざなどに登場する、日本に馴染みが深い鳥です。しかし近年、キジがどのような鳥か知っていても、実際にキジを見たことがなく、鳴き声も知らないという人が多くいます。今回は、キジの生態や鳴き声、鳴き声にまつわる伝承などを紹介します。

【オス・メス別】キジの鳴き声と種類・鳴き声の対策方法
「頭隠して尻隠さず」ということわざは、キジは追われると草むらの中に頭を突っ込んで隠れたつもりでいても長い尾が見えてしまっている様子から、「隠したつもりでも、実は丸見えになっている」という滑稽さを表すことわざになったと言われています。

また少人数で大人数にはかなわない様子を表した「多勢に無勢」ということわざは、弱い者と強い者の対比を表す表現を加えて「多勢に無勢、雉と鷹」という言葉が続く場合もあります。

キジの鳴き声

1月15日〜19日頃は、七十二候で「雉始雊(きじはじめてなく)」と言い、まだ寒い時期ですが、キジがメスを求めて鳴き始め、春の兆しを感じる様子を表しています。また、キジが鳴き声を上げる様子にさまざまな心情を投影した俳句や和歌が詠まれていたり、民間伝承にもキジの鳴き声に関する記述が数多く残されています。

しかし、キジを見る機会がなく、キジがどのように鳴くのかピンとこない人も多いでしょう。実際にどのような鳴き声をしているのか、動画で聞いてみましょう。

オス

キジのオスは、金属音に似た独特の甲高い音鳴き声をしています。特徴的な鳴き声に加えて、音量も大きく高い音なので、キジが遠くにいてもよく聞こえます。繁殖期以外のキジは大人しい性格をしており、あまり鳴き声を上げない傾向があります。

メス

キジのメスの鳴き声は、オスに比べると音量が小さく控えめな印象があります。しかし、天敵に襲われたときなどは、大きな鳴き声で威嚇することもあります。

キジの鳴き声の種類

ケーン

「ケーン」というキジの鳴き声は、オスの鳴き声でポピュラーなもので、慣用句の「けんもほろろ」の語源になっていると言われています。「けん」はキジの鳴き声、「ほろろ」はキジの羽音を表し、鳴くその様子が無愛想に見えたことが由来になっている、という説が有力視されています。

ケンケン

「ケンケン」と何度もけたたましく鳴く場合は、身の危険を感じたときや、天敵に対して威嚇をしているときなど、脅威を感じているときに多く聞かれる鳴き声です。

地震の時のキジの鳴き声

キジは古くから地震や自然災害を予知する能力があると言われており、「雉がつづけて三度叫ぶと地震あり」「朝雉が鳴くは晴れ、夜鳴くは地震の兆(きざし)」「雉がしきりに鳴くと地震あり」「雉、鶏が不時に鳴けば地震あり」「地震直後に雉が鳴かない時は、再び大地震が来る」などのような民間伝承があります。

多くの文献にも「地震が起こる前にキジが鳴き声を上げて騒いでいた」という記録が残されており、多数の死傷者を出した江戸時代の善光寺地震の記録にも、「キジが地震が起こる前日に鳴き続けていた」という記述が見られます。
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初回公開日:2017年11月06日

記載されている内容は2017年11月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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