フィリピンワシとも呼ばれるサルクイワシとは?その特徴などを紹介
更新日:2024年07月20日
「サルクイワシってどんなワシ?」
「名前の通り、サルを食べちゃうの?」
サルクイワシという名前を初めて知った方も多いのではないでしょうか。そのインパクトのある名前から、一体どういった生き物なのか気になった方もいらっしゃると思われます。
この記事ではサルクイワシについて、主にその生態や人間との関係、本当にサルを食べるのか、特徴的な名前で呼ばれる理由などをご紹介していきます。
動物や鳥が好きな方、特に鳥類の中でも猛禽類が好きで興味のあるという方は是非チェックしてみて下さい。
「名前の通り、サルを食べちゃうの?」
サルクイワシという名前を初めて知った方も多いのではないでしょうか。そのインパクトのある名前から、一体どういった生き物なのか気になった方もいらっしゃると思われます。
この記事ではサルクイワシについて、主にその生態や人間との関係、本当にサルを食べるのか、特徴的な名前で呼ばれる理由などをご紹介していきます。
動物や鳥が好きな方、特に鳥類の中でも猛禽類が好きで興味のあるという方は是非チェックしてみて下さい。
サルクイワシとは?
サルクイワシとは鳥類タカ目タカ科フィリピンワシ属に分類される猛禽類です。
フィリピンワシとも呼ばれ、本種のみでフィリピンワシ属を構成し、フィリピンのみで生息している固有種であり国鳥にもなっています。
サルクイワシは世界三強猛禽類の一種であり、現在生存しているワシの中でもかなりの大きさを誇ります。体長86~102センチメートル、体重5~8キログラム、翼開長(翼を広げた状態)は約2メートルにもなる大きさで、黒いくちばしは大型で鋭く、猛禽類としては珍しいブルーグレーの色の目をしています。
頭頂部の羽毛は伸長し、警戒すると冠羽をさか立てたてがみのように見える特徴があります。サルクイワシはこのたてがみのような冠羽の外見が印象的な美しく力強いワシです。
フィリピンワシとも呼ばれ、本種のみでフィリピンワシ属を構成し、フィリピンのみで生息している固有種であり国鳥にもなっています。
サルクイワシは世界三強猛禽類の一種であり、現在生存しているワシの中でもかなりの大きさを誇ります。体長86~102センチメートル、体重5~8キログラム、翼開長(翼を広げた状態)は約2メートルにもなる大きさで、黒いくちばしは大型で鋭く、猛禽類としては珍しいブルーグレーの色の目をしています。
頭頂部の羽毛は伸長し、警戒すると冠羽をさか立てたてがみのように見える特徴があります。サルクイワシはこのたてがみのような冠羽の外見が印象的な美しく力強いワシです。
分布や生態について
サルクイワシはフィリピン諸島のサマール島、ミンダナオ島、ルソン島、レイテ島のみに分布しており、熱帯雨林の原生林に生息しています。
フィリピンには大型の肉食哺乳類が存在しないため、生息地であるフィリピンにおいてサルクイワシは生態系の食物連鎖の頂点に君臨しています。
サルクイワシのオスは7歳、メスは5歳で成熟し、他のワシと同じく一度つがいになるとどちらかが亡くなるまで添い遂げます。
サルクイワシは地上から高さ25~50メートルの樹上に直径150センチメートルほどの巣を作り、2年に1度1個の卵を産みます。抱卵(卵を孵化させるために抱いて温める行為)をオス・メスともに行い、抱卵期間は約60日ほどです。卵からヒナがかえると、主にオスが狩りを担い、メスがその餌をヒナに与えます。
サルクイワシのヒナは孵化して5ヶ月ほどで巣立ちますが、ヒナは巣立ちしてからも1年~1年半もの間、親鳥に餌を運んでもらったり巣のそばでお世話をしてもらいながら暮らします。
フィリピンには大型の肉食哺乳類が存在しないため、生息地であるフィリピンにおいてサルクイワシは生態系の食物連鎖の頂点に君臨しています。
サルクイワシのオスは7歳、メスは5歳で成熟し、他のワシと同じく一度つがいになるとどちらかが亡くなるまで添い遂げます。
サルクイワシは地上から高さ25~50メートルの樹上に直径150センチメートルほどの巣を作り、2年に1度1個の卵を産みます。抱卵(卵を孵化させるために抱いて温める行為)をオス・メスともに行い、抱卵期間は約60日ほどです。卵からヒナがかえると、主にオスが狩りを担い、メスがその餌をヒナに与えます。
サルクイワシのヒナは孵化して5ヶ月ほどで巣立ちますが、ヒナは巣立ちしてからも1年~1年半もの間、親鳥に餌を運んでもらったり巣のそばでお世話をしてもらいながら暮らします。
サルクイワシと呼ばれる理由
サルクイワシの名前の由来はサル類などの大型の獲物を連れ去り、捕食することからきています。英名では「Monkey eating Eagle」と呼ばれています。
サルクイワシは肉食で、フィリピンヒヨケザルやカニクイザルなどの大型の動物を常食しています。14キログラムもあるシカを捕食したとの記録もあるほどです。
他にもニホンザルも属するマカク属のサルも食べると報告されており、ジャコウネコや小型の哺乳類、コウモリ類、オオトカゲ類やヘビ類などの爬虫類、他の鳥類なども捕食します。
サルクイワシは肉食で、フィリピンヒヨケザルやカニクイザルなどの大型の動物を常食しています。14キログラムもあるシカを捕食したとの記録もあるほどです。
他にもニホンザルも属するマカク属のサルも食べると報告されており、ジャコウネコや小型の哺乳類、コウモリ類、オオトカゲ類やヘビ類などの爬虫類、他の鳥類なども捕食します。
大型猛禽類としては比較的短い翼開長について
サルクイワシは個体の全長や翼の面積は実在しているワシの中ではかなり大きいとされていますが、翼開長は他の大型猛禽類と比べると短いといった特徴があります。
その理由としては、樹上を逃げ回る獲物を追跡し確実に捕らえるため、自らも生息地である狭い密林の中を自在に飛び回る必要があり、進化の過程で翼開長が短くなったと考えられています。
翼開長が比較的短いとはいえ翼の面積自体は広いため、風を捕らえながらその大きな体で力強く飛翔することが可能です。
サルクイワシは大きな体をコントロールしながら密林の中を器用に飛び回り、その強靭な脚と鉤爪で獲物を文字通りワシ掴みにして捕獲します。
その理由としては、樹上を逃げ回る獲物を追跡し確実に捕らえるため、自らも生息地である狭い密林の中を自在に飛び回る必要があり、進化の過程で翼開長が短くなったと考えられています。
翼開長が比較的短いとはいえ翼の面積自体は広いため、風を捕らえながらその大きな体で力強く飛翔することが可能です。
サルクイワシは大きな体をコントロールしながら密林の中を器用に飛び回り、その強靭な脚と鉤爪で獲物を文字通りワシ掴みにして捕獲します。
サルクイワシと人間の関係について
現在、サルクイワシは絶密危惧種に指定されている猛禽類です。森林伐採による急速な生息地の減少、飼育目的や展示用・装飾品目的による乱獲によって個体数が激減してしまいました。
フィリピンでは国鳥であるサルクイワシを守るため、法律によって狩猟や飼育を禁止し、サルクイワシの保護活動が盛んに行われています。
フィリピンのミンダナオ島のダバオ市には保護施設「フィリピンイーグルセンター」があり、保護区の設置や人工繁殖の試み、地元民への啓蒙活動が行われています。地域一丸となってサルクイワシの生息地を増やそうと苗木を植える活動も行われています。
その甲斐もあり、サルクイワシの個体数は徐々に増え、回復の兆しがみられるといった報告もされています。
フィリピンでは国鳥であるサルクイワシを守るため、法律によって狩猟や飼育を禁止し、サルクイワシの保護活動が盛んに行われています。
フィリピンのミンダナオ島のダバオ市には保護施設「フィリピンイーグルセンター」があり、保護区の設置や人工繁殖の試み、地元民への啓蒙活動が行われています。地域一丸となってサルクイワシの生息地を増やそうと苗木を植える活動も行われています。
その甲斐もあり、サルクイワシの個体数は徐々に増え、回復の兆しがみられるといった報告もされています。
サルクイワシについて知ろう
サルクイワシの歴戦の勇士感は異常
— なーど (@chiba_nerd) March 17, 2015
でもサルクイって名前がダサいでもカッコイイ pic.twitter.com/AbefSinFOX
初回公開日:2022年09月14日
記載されている内容は2022年09月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。