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保健所から保護猫を引き取るのは難しい?引き取りする際の条件を紹介

更新日:2023年12月16日

猫を保健所から引き取りたいという方が増えています。また保健所側でも、一匹でも不幸な殺処分される猫を減らすため、様々な取り組みをしています。しかし猫をお引き取りするのには、幾つもの条件があるのを知っていますか?保護猫をお迎えする際の条件をしっかり把握しましょう。

保健所から保護猫を引き取るのは難しい?引き取りする際の条件を紹介

保護猫を引き取りするための譲渡条件を知る

実は保護猫の引き取りは誰でも出来るというわけではありません。保健所が定める条件をクリアすることで、初めて猫をお迎えする事が出来るのです。

実は、「保護猫を引き取らなかった理由」について、「検討していなかったから」に次いで「引き取り条件が合わなかったから」という理由が多い結果になっています。保護猫と暮らすことを諦めてしまうことのないよう、以下の引き取り条件をチェックしておきましょう。

保護猫引き取りで見られることの多い条件

  • 家族構成(子どもの有無、同居家族の年齢、独身など)
  • ライフスタイル(職業、収入、転居の有無、長期不在時の対策など)
  • 動物福祉(飼育方法の確認、散歩の回数、不妊去勢手術義務への理解、マイクロチップ装着への理解など)
  • エビデンス(身分証明、飼い主の写真撮影、連絡先の掲示義務など)

家族構成

同居家族がいる場合「家族全員が猫の引き取りに賛同している事」が必須条件になります。乳幼児がいる場合、猫と子どもそれぞれの安全面からNGになった事例があります。よって子どもがある程度大きくなればスムーズに引き取りができます。

また、独身・一人暮らしの場合は更に条件が厳しくなります。「毎日家をあける時間はどのくらいか」「万が一の時、猫の世話をしてくれる近親者はいるか」といった2点を主にチェックされます。

自宅の環境

賃貸マンションに住んでいる場合「動物の入居が可能な物件か」は必須条件になっています。他にも「動物と暮らすのに十分な間取りがあるか」をチェックされ、場合によっては間取り図や住所などの情報も提示する場合があります。

また、収入面に余裕があることも必須条件となります。決まった職業に就いていて、一定の収入があることを証明できることが引き取りにおいて必要となります。

健康管理をきちんと行えるか

まず、猫をお迎えするに当たって不妊去勢手術を実施する事が必須条件になります。「可哀想だから」という理由で受けないことはできません。この手術をしないと安易に繁殖してしまうばかりではなく、猫にも大きなストレスが溜まってしまうからです。

また、他にもワクチンや定期健診を受けることと、受診した際の証明が必要になります。猫が健康に暮らしていることの証明になるので必ず受診しましょう。

先住猫や犬がいるか

多頭飼育を防ぐために、先住猫や犬がいるご家庭は引き取りできない場合があります。またもし引き取りが出来る場合も、先住猫や犬の年齢、頭数、避妊去勢やワクチン接種がきちんとされているかの証明が必要になります。

犬猫以外にも、既に自宅でペットを飼っている場合は、引き取り時に必ず申し出ましょう。猫のストレスによるトラブルを防ぐ為に必要な条件です。

愛護センターが開催する譲渡会に行く

猫を引き取りする際、各自治体の動物愛護センターが主催する講習会や譲渡会への参加が必須条件になります。猫を飼う上で適正な住居環境、食生活に関すること、健康管理に関することなどの講習を受ける必要があります。

保健所としては、これまで猫を飼ったことがない里親でも知識をしっかり見につけたうえで、猫をお迎えしてもらいたいからです。参加費は自治体によって異なります。

なぜ譲渡条件が厳しいのか

保健所からの猫の引き取りには、個人情報を提示したり家族構成を考慮したりという工程が多くあります。これだけの条件の多さが面倒に感じる人も少なくありません。ペットショップで猫を迎えるだけなら、ここまで条件は厳しくないからです。

保健所が里親を募集しているのは、殺処分される不幸な命を減らすためです。それにも関わらず、どうしてここまで譲渡条件が厳しいのでしょうか。

一度ペットとして飼われ不幸な思いをしているから

里親を探している猫は、さまざまな経緯で保健所にやってきました。中には飼い主に捨てられたり、ありえない飼われ方をされていたりと、辛い目に遭った猫もいます。

そのため、里親になってくれる人のもとで、再び猫を不幸にするわけにはいかないという気持ちがあるのです。里親になる人物が最後まで猫を愛してくれるかを、慎重に見極めるためにここまで条件が厳しくなっているのです。

家族の一員として最後まで面倒を見る覚悟が必要

次のページ:譲渡条件の厳しさを理解して引き取ろう

初回公開日:2019年08月21日

記載されている内容は2019年08月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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