生まれたての赤ちゃん猫の育て方とは？拾った生まれたての子猫の対処

生まれたての子猫にまず必要となるケアは「保温」です。捨て猫の生まれたての猫を拾ってきた場合などは、特に重要になります。

生まれたての子猫は、まだ体温調節がうまくできません。通常なら、母猫のそばにいることで温められ、生きていけます。

母猫から離された生まれたての猫は、最悪の場合1～2時間で死んでしまうこともあります。

温めてあげる方法は、使い捨てカイロや湯たんぽで構いません。ペットボトルにお湯を入れて使うこともできます。子猫のいる環境を38度ぐらいに保ってあげることを目安にします。

生まれたての子猫の体温を安定させることができたら、つぎは哺乳して栄養を与えてあげましょう。

ほ乳には、栄養補給だけでなく、脱水から回復させてあげるという効果もあります。生まれたての猫に対しては、2～4時間おきに哺乳してあげましょう。

生後2～3週齢になれば、4～5時間おきにすることができます。生まれたての猫が、まだうまくミルクを飲めない場合は、ほ乳の時間間隔を短くして、少しずつ飲ませてください。

母猫にきちんと育てられている子猫は、健康状態だけでなく衛生面でもまったく問題がありません。母猫が子猫の世話をしっかりとしているからです。

しかし、生まれたてで母猫から離されてしまうと、母猫の世話を受けることができていません。

生まれたての子猫の飼い主となった人間は、母猫がわりに衛生面もしっかりと管理する必要があります。

さすがに、なめて毛づくろいをしてあげることはできないので、目視でノミやシラミがいないかチェックしてあげましょう。

問題があれば、シャンプーしてあげるか、動物病院に連れて行きましょう。

生まれたての子猫を飼い始めたら、飼育環境にも心を配ってあげましょう。生まれたての子猫の飼い主さんは、子猫の「母親」です。

自分が子猫の母親であることを自覚し、子猫に最適な環境を整え、成長を見守りましょう。

生まれたての子猫には、薄暗い環境を用意してあげましょう。生まれたての猫に限らず、猫は狭くて暗い場所が大好きです。

狭くて薄暗い隠れ家を持つ猫と、持たない猫とでは、受けるストレスの度合いが全く異なります。

生まれたての猫は、すでに大人になった猫よりもストレスの影響を大きく受けるので、なるべくストレスフリーな環境を用意してあげたいものです。

生まれたての猫はまだ自由に動き回れないので、自分で暗い隠れ家を探せません。薄暗い環境で飼ってあげるのがベストです。

人間も新生児など「赤ちゃん」「幼児」と呼ばれるころは弱弱しく、大人が思いもよらないようなものでもケガをしたり、最悪の場合は命の危険さえあります。

猫も生まれたての頃は、何が危険になるかもわからない不安定な時期なので、ゲージに入れて危険物から遠ざけてあげるのがよいでしょう。

ゲージに入れても、ゲージによじ登ってしまったり、ゲージの隙間から顔を出そうとしてしまったり、危険は付きまといます。母猫代わりにしっかりと見守りましょう。

猫は、生後2～3週齢頃から乳歯が生え始めます。乳歯がはえてくれば離乳食にチャレンジできます。

生後8週齢ごろには、すべての歯が生え揃うので、離乳食ではなくドライフードへの移行ができます。ただし、一気に切り替えるのではなく、少しずつ与えてようすをみましょう。

また、いきなり大人用のドライフードを与えるのではなく、 子猫用のキャットフードを、お湯でふやかして食べさせるなど、少しやわらかめのものから与えていきましょう。

生まれたての猫の母猫代わりになるためには、ぜひともここで紹介する３つのお世話も実行してください。

母猫代わりとしてのケアもあれば、里親となる人間だからこそしてあげられるお世話もあります。親猫代わりにがんばってみましょう。

猫のお母さんは、生まれたての子猫の陰部やお尻を舐めて排泄を促してあげ、排泄後もきれいに舐め取ってあげます。生まれたての赤ちゃん猫は、刺激がなければ、自力で排泄できません。

飼い主がなめてあげるのは難しいと考えられるので、ティッシュやガーゼで陰部とお尻を、軽くぽんぽんとリズミカルに叩いてあげましょう。

おしっこは簡単に出してあげられますが、排便が難しい子もいます。排便困難で便秘気味の場合は、獣医師に相談してみましょう。