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断耳は必要なの?断耳を行う理由とは|断耳の方法や各国の反応

更新日:2024年11月01日

皆さんは、ドーベルマンやボクサーの耳が生まれつきピンと立ち耳であると思いますか?元来、これらの犬種は垂れ耳なのですが、耳の一部を切除する断耳という行為によって立ち耳になっています。この記事では、断耳を行う理由や断耳に対する各国の反応などについてご紹介します。

断耳は必要なの?断耳を行う理由とは|断耳の方法や各国の反応

断耳とは?

ドーベルマンの耳は自然にしていると垂れ耳だと知っていますか?実は、耳の一部を切断する断耳(だんじ)という方法で、耳を立たせているんです。

今回は、断耳する理由、方法、さらには断耳に対しての世界の国々の反応を解説します。

断耳の歴史

断耳がされるようになった歴史は古く、17世紀ごろから断耳は行われていました。ただし、すべての犬が断耳をされていたわけではなく、一部の犬に対して断耳が行われていました。

主に、牧羊犬や、狩猟犬といった使役犬(人間のために利用される犬)に対して断耳がされてきました。

当時と今とでは、私たちと犬との関わり方にも大きな変化があるように、断耳する理由も大きく変わってきています。

断耳は必要なのか?

「耳を切るなんて、どうしてそんなかわいそうなことをする必要があるの?」と考える人も多いのではないでしょうか。

ここからは、どうして耳の一部を切り取る断耳が行われてきたのかについて、その理由をご紹介していきます。

外敵からの攻撃を守る

昔、断耳をしていた大きな理由として、外敵による攻撃から守る必要があったということがあります。

断耳は、牧羊犬や狩猟犬、さらには闘犬などに行われていました。なぜなら、オオカミや熊などの外敵と戦った時や犬同士が闘った時に、耳を噛みちぎられて大ケガをするのを未然に防ぐためです。

ケガをする前に耳を切断して、攻撃を受けた時に耳を噛みちぎられるリスクを減らすために断耳が行われていました。

外見上の理由

では、現在はオオカミや熊などの外敵から身を守る必要がほとんどなくなったのに、なぜ今でも断耳をしているのでしょうか?

その理由は、昔からの牧羊犬や狩猟犬などの断耳をしている姿が、その犬種のイメージとして定着してしまい、犬種の理想とされる犬種標準(スタンダード)として断耳が推奨されているためです。

そのため、断耳をしていないと、「その犬種のイメージに合わない」「正しいスタイルではない」と判断されていまします。

犬種標準(スタンダード)に合わせるため、つまり、今は外見上の理由から断耳が行われています。

断耳の方法

断耳を行うことは、犬に対して大きな負担を与えることです。そのため、正しい方法で断耳をしなかったばかりに、耳の形が崩れたり健康に悪影響が出てしまうこともあります。

ここからは、きちんした断耳の方法を確認しておきましょう。

断耳の方法

  1. 断耳をする時期
  2. 獣医さんにお願いする
  3. 成長した犬は手術が必要

断耳の方法1:断耳をする時期

断耳をするのには時期がとても重要になります。子犬の頃、7~12週齢のころに行われるのが一般的と言われています。

断耳を成功させ、綺麗に耳が立つには、軟骨の成長が大きく関わってきます。

軟骨が成長してしまう前の時期に耳の一部を切り取り、副え木を当てて形を整えることで、軟骨が固定して、綺麗な立ち耳が完成します。

断耳の方法2:獣医さんにお願いする

耳の一部を切り取りますから、出血はもちろんありますし、素人では非常に危険です。そのため、断耳を行うには、獣医さんにお願いして断耳をしてもらう必要があります。

抜糸をした後も、傷口のしっかりとしたメンテナンスを行うことが大切です。

また、断耳の処置は、美容形成の部類になるので、すべての獣医さんができるものではありません。信頼できる獣医師さんにお願いすることが大事です。
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初回公開日:2019年08月27日

記載されている内容は2019年08月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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