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エビをペットとして飼いたい!特徴や飼育に必要なものを紹介

更新日:2024年08月15日

エビを飼育したいが飼育方法が分からないという方も多いのではないでしょうか。本記事ではエビの特徴、飼育に必要な道具、ポイントについて紹介しています。エビを飼育したい人はもちろん、熱帯魚を飼っている人も、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

エビをペットとして飼いたい!特徴や飼育に必要なものを紹介
エビの適正水温は、20~25度です。夏場は水槽用クーラー、冬場はヒーターを設置して適正水温を保たせるのが好ましいです。水槽用クーラーやヒーターがない場合は、部屋の空調で調整しましょう。

水質に関しては、淡水エビはペットとして飼われる魚の中でも比較的丈夫であると言われています。しかし、エビの体に負担をかけないようにするためには、適正な水質を保ってあげることが重要です。

淡水エビの適正水質は、pH6.0~7.5前後です。ちなみにpHは水素イオン濃度のことを指し、水素が小さいほど酸性度は高まります。pH6.0~7.5は弱酸性から中性にあたります。なお先述のとおり、多くの場合、ソイルの底砂を入れると、この数値内になります。

水換えの頻度

水換えは、ろ過フィルターを設置している場合は1~2週間ごと、設置していない場合は3~5日ごとを目安に行ってください。なお、水槽が汚れていると感じたら頻度に関わらず水換えを行いましょう。

また、水換えを行う際にも水質に気を配る必要があります。pH値は極端に変わらなければ問題はありませんが、急激な変化は苦手なため、一度あたりの水換えの量は水槽の3分の1ほどにしましょう。なお、小型水槽は水が蒸発してしまう場合があるので、足し水を行うのが好ましいです。

エビに与える餌

エビは雑食性のため、基本的に何でも食べます。そのため、熱帯魚などを混泳させている場合は相手の餌の残りを食べてくれます。エビ単体で飼育している場合は、沈殿性のタブレットタイプの餌を選ぶといいでしょう。

餌の頻度は1日に1~2回ほどです。しかしながらエビは底に溜まった残りを食べたり、水草やコケを食べたりするため、数週間ほどは餌を与えなくても問題ありません。餌を与えすぎても水質が悪化する原因となりますので気をつけましょう。

ペットとしての飼育におすすめのエビの種類


エビには「淡水エビ」と「海水エビ」があり、全部で40種類ほどの種がいます。その中で、初心者でも飼いやすく、かつ手に入れやすいエビは「淡水エビ」です。

淡水エビの中にも、さらに多くの種類が存在しますので、ここでは特に人気の淡水エビを紹介します。見た目や飼育時の注意点などに違いがありますので、お好みのエビを見つけてみてください。

ヤマトヌマエビ

ヤマトヌマエビはインド洋から太平洋にかけて生息しており、日本でも見られる淡水エビです。体長はメスのほうが大きく、オスで3.5センチほど、メスで4.5センチほどになります。これは日本で見られるヌマエビの中でも大きな部類です。

ヤマトヌマエビの特徴は、透明な体色です。そのため、水草とのコントラストが良くペットとしても人気を博しています。

さらにヤマトヌマエビがペットとして人気な理由は、水槽内を掃除してくれるタンクメイトの役割を担ってくれるからです。雑食のため、水槽内のコケや食べ残しの餌まで食べます。

寿命は2~3年ほどと言われています。エビの中でも、体が大きく丈夫なほうなので長生きしますが、1日でも長く生きてもらうには飼育環境を整えてあげることが大切です。

ミナミヌマエビ

ミナミヌマエビは主に西日本に生息している淡水エビです。体長はメスのほうが大きく、オスで2センチほど、メスで3センチほどになります。

ミナミヌマエビの特徴は、様々な体色の個体が存在するということです。ミナミヌマエビは擬態することで体の色を変えることができるため、これまでに品種改良を重ねてきました。したがって、赤や青、オレンジ系など様々な色味を帯びたミナミヌマエビが存在するのです。

また、藻やコケが好物のため、水槽の掃除をしてくれるタンクメイトの役割や、水槽の水質悪化を防ぐ役割まで担ってくれます。

さらには小型な体格に加え、性格も穏やかで他の魚を襲うこともほとんどないため、ネオンテトラなどの小型熱帯魚やメダカとの混泳にも向いています。

寿命は野生では1年ほど、飼育された個体であれば2年ほどです。ただし繁殖しやすい種のため、何世代も続けて飼育していくこともできます。

ビーシュリンプ

ビーシュリンプの原産地は香港であると考えられていますが、正確には特定されていません。体長は2.5~3.5センチほどと小柄です。

ビーシュリンプの特徴は、体の縞模様です。「ビー」は蜂を指しており、ミツバチのような赤と白の縞模様が体に入っているのです。

さらには品種改良により、縞模様が複雑になっている個体も存在します。美しい柄の個体もいるため、観賞用のペットとしてビーシュリンプのみを飼育している人もいます。

ビーシュリンプも水槽内のコケを食べてくれるため、タンクメイトとして飼育することもできます。体格も小柄なため、他の魚との混泳も可能です。

そんなビーシュリンプの寿命は1~2年ほどです。繁殖をさせながら飼うこともできますが、そのためにはビーシュリンプだけの水槽を用意し、より快適な環境下で行う必要があります。

レッドチェリーシュリンプ

レッドチェリーシュリンプの原産は台湾ですが、日本にも輸入され、ペットショップでも多く扱われています。体長は3センチほどです。

レッドチェリーシュリンプの特徴は、鮮やかな赤い体色です。品種改良により生まれた種とされており、赤色の濃淡にも個体差があります。水草とのコントラストも美しいと言われており、観賞用のペットとして人気です。

他のエビ同様、レッドチェリーシュリンプもコケや他の魚が残した餌を食べます。他の魚との混泳も可能ですが、温暖地域で生まれたため水温の変化には弱いです。

寿命は1~2年ほどです。繁殖についても、飼育環境が整っていれば自宅で行うことができます。

エビの繁殖方法



エビは自宅でも繁殖することができます。しかしながら、ヤマトヌマエビは、幼生が海水を含んだ水での成長が必要なため、他のエビの種と比べると自宅での繁殖は難しいと言われています。

ヤマトヌマエビ以外の種は、比較的容易に自宅で繁殖ができると言われていますが、繁殖を成功させるためにはいくつかのポイントがあります。ここでは、エビを繁殖させるために気をつけるべきポイントを紹介します。

水温について

一般的に春から夏が繁殖期と言われているため、繁殖させる際には水温を20度以上にしましょう。水槽用ヒーターで水温を保たせることが好ましいです。

なお、ミナミヌマエビは特に繁殖が簡単なため、水温をはじめとする環境が整っていれば自然と繁殖をすることもあります。

エビ単独で20匹ほど飼育する

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初回公開日:2022年11月16日

記載されている内容は2022年11月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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