ホームセンターなどで買える金魚の種類や値段｜飼育のポイントも紹介

金魚を飼おうと思ったとき、何匹飼いたいのかを考えてから飼い始めなければいけません。飼育するのに欠かせないのが水槽ですが、必要な水槽の大きさは一度に飼育する数で変わってきます。

飼う金魚が多くなるほど、大きい水槽が必要です。金魚の数に対して小さい水槽で飼うと水が汚れやすく、お手入れの手間が多くかかります。日々のお手入れで飼育のストレスを増やさないためにも、飼いたい数に応じて適切なサイズの水槽を用意しましょう。

小さい水槽で複数の金魚を飼うと、大きく成長しなくなることもあります。窮屈な環境だと、金魚はうまく成長できません。はじめは1～2匹くらいから飼い始めると、水槽にも余裕ができて、大きく健康に育てやすくなります。

基本的に、金魚のエサやりは1日に2～3回程度が好ましいとされています。ですが、金魚も生き物です。体調や季節にあわせた頻度でエサを与えましょう。

冬の水温が下がるころは金魚が食べる量が減るため、1日1回程度のエサやりでも問題ありません。1回に与えるエサの量は、2～3分で食べきれるくらいを目安にしましょう。飼い始めのころは、どのくらいエサを食べるのかを確認しながらエサやりをします。

多くあげすぎると食べ残しが増え、水槽の水質が悪くなる原因になります。金魚の様子や季節にあわせてエサを与えることを心がけましょう。

水槽は放っておくと、エサの食べ残しや金魚の排泄物、水草の枯れ葉などでどんどん汚れてしまいます。水換えをしないと、水質の悪化で病気になったり、酸欠になったりする可能性があります。長生きしてもらうためにも、かならず水換えしましょう。

水換えの目安は2週間に1回程度です。水槽の全部の水を換えてしまうと、水質の変化に金魚が驚いてストレスとなってしまいます。水換えの量は水槽の1／3程度を目安にしましょう。

先にカルキ抜きした水を用意してから、水槽の水を水換えホースなどで抜きます。新しく用意した水は水槽内の水温にあわせてから、ゆっくりと入れるようにしましょう。

金魚を飼育している中で、病気になってしまったり、体調を崩してしまうことも少なくありません。金魚を長く育てるためには、金魚の様子や、水槽内の環境の変化に気づけるようにしておきましょう。

金魚は、水面の近くで口をパクパクしていることがあります。これは水槽内の酸素不足が理由の一つです。快適に過ごせているかをチェックするためにも、金魚の行動に注意して飼育しましょう。

水槽内にはミズミミズという生き物が発生します。ミズミミズは、残り物のエサやフンを食べて定着していき、水槽が汚れていると異常発生することもあります。

ミズミミズがいるということは水槽やフィルターが汚れているサインでもあるため、水槽内の様子はチェックするようにしましょう。

長生きする魚である金魚ですが、病気になりやすい魚でもあるのです。排便が下手だったり、底砂をつつく習性が、病気にかかりやすい理由だと考えられています。

自宅での飼育環境の整備や薬などの応急処置で、体調が良くなることもあります。金魚の異変にはやく気づいてあげることで、軽度な体調不良を改善できる可能性もあるため、水槽のチェックはかかさず行うようにしましょう。

ここからは、金魚がかかりやすい病気について解説していきます。どんな症状が出るのかを知っておけば、飼っている金魚に異変が起こったときも対処しやすくなります。

転覆病とは、浮力と平衡感覚をコントロールできなくなり、正常な状態で泳げなくなる病気です。水中にうまく潜れなくなり、水面に浮いてしまうようになります。おなかを上にして浮いてしまったり、逆に沈んでしまうこともあります。

原因ははっきりわかっておらず、明確な治療法もないのが現状です。ですが、転覆病の発症は水温の急激な低下が要因の一つと考えられています。

軽度な症状であれば、徐々に水温を25℃くらいにまで上げていくと治るという事例もあります。水温の上げ下げをくりかえすと良くなることもありますが、むやみな水温変化は逆にストレスになるため、注意しながら対処しましょう。

白点病は、金魚のみならず魚全般でよく知られている病気です。ウオノカイセンチュウという寄生虫によって引き起こされ、名前のとおり体表に白い点のようなものが現れるようになります。

白点病は初期であれば治療できますが、重症になると治療は困難です。エラにまで寄生されると呼吸困難で死に至ってしまいます。金魚の状態をこまめに確認するようにしましょう。

治療方法は、塩水浴や薬浴です。原因となる寄生虫は高温に弱いことから、水温をすこし上げるのも治療に有効的です。

尾腐れ病も、観賞魚によく見られる病気の一つです。カラムナリス菌に感染することで発症し、尾がボロボロになってしまいます。カラムナリス菌は水中に常に存在する菌なので、金魚の免疫力が正常であれば発症しません。

尾腐れ病を予防するには、金魚を健康に飼育し続けることが何よりの方法です。水質の維持を心がけましょう。重症になるとヒレが裂けたりして消失し、命を落としてしまいます。

尾腐れ病も早期発見すれば治療が可能なので、金魚の状態を観察するようにしましょう。軽度の尾腐れ病は、塩水浴や薬浴によって治療します。

金魚は、ホームセンターや熱帯魚ショップなどで、比較的安い値段で購入できる観賞魚です。飼育するために必要な水槽やエサなども、ホームセンターなどですぐに手に入ります。エサの入手も簡単でリーズナブルな値段であることから、飼育も続けやすいのが特徴でしょう。

10年以上生きる魚なので、できるだけ長くかわいがりたいものです。記事で紹介した飼育のポイントを踏まえて、金魚にストレスがかからないように飼育してあげましょう。なによりも金魚が快適に過ごせるきれいな環境を整えてあげることが大切です。

これから金魚を飼いたいと思っている人も、すでに金魚を飼っている人も、長く一緒に暮らせるように、日々金魚や水槽の様子を観察してあげましょう。