「オニヤンマ」は最強の昆虫なのか？その特徴や魅力を詳しく解説

「オニヤンマとはどんなトンボなの？」
「オニヤンマは本当に最強の昆虫なの？」
このように、オニヤンマは有名なトンボですが、実際にどのような特徴を持ったトンボなのかを把握している人は少ないでしょう。外でトンボが飛んでいる姿を見かけても、トンボに詳しくない人からしたらオニヤンマかどうかの判別は難しいです。

この記事では、オニヤンマの特徴を余すことなく解説します。オニヤンマの生息地や、よく見ることのできる環境なども、詳しくまとめています。

記事を最後まで読むことで、オニヤンマのさまざまな特殊な能力を把握でき、オニヤンマの生態を十二分に理解できるでしょう。

ぜひとも、この機会にオニヤンマの特徴を知り、オニヤンマの魅力に思う存分触れてみてください。

メジャーな昆虫で、幼い子供たちにも人気のあるのがオニヤンマです。その力強いボディと、自由に飛び回る姿が惹かれる理由でしょう。オニヤンマはトンボの中でも、非常に大きい体を誇るトンボです。

また、その大きさからは想像ができないほどの飛行能力も特徴です。同じ昆虫の中では、天敵はほとんどいないといわれています。そのため、昆虫の世界では最強といわれることも少なくありません。

さらに、オニヤンマのディティールをよく似せたフィギュアを置いたり吊るしたりすると、ほかの虫が恐れて近づいてこないこともあります。昆虫の世界では食物連鎖の上位に位置する昆虫といっても過言ではないでしょう。

オニヤンマは、体の大きさでほかのトンボとの判別が可能です。また、体の色も特徴的で全体的に黒色の体をしており、そこへ黄色い縞模様が入っています。さらに、両目が上部で繋がっているのも特徴といえるでしょう。

メスの産卵管が比較的長く、産卵する際は体を縦にした状態でホバリングをし、その長い産卵管を泥に突き刺して卵を産みます。加えて、オスは幅がせまい細い水路の近辺で、よくホバリングをしていることがあります。

細い水路はメスが産卵場所としてよく使うからです。メスと出会うためにオスはホバリングをしながら、メスを待っているのです。

オニヤンマは昆虫の中でも、1、2を争うほどの飛行能力を持っています。4枚の大きな羽を駆使し、器用にホバリングをしている様は非常に優雅にみえるでしょう。ここでは、オニヤンマの特徴について余すことなく解説します。

オニヤンマの生息地やスズメバチとの関係性、食性などそれぞれピックアップしてわかりやすく掲示しているため、ぜひチェックしてみてください。

オニヤンマは、北は北海道から南は沖縄まで、全国で幅広く生息しています。比較的どこでも姿を見ることはできますが、北の地域より南の地域のほうが多くみられます。平地や湿地と活動域は広く、市街地でも目撃することは多いです。

市街地ですと、公園や住宅地の池の周りに飛んでいることもあるでしょう。オニヤンマは涼しい場所を好むため、日陰や小川の近くで生息しています。

オニヤンマは、水辺の近辺を好む傾向があります。水辺でも湖や河川といった大きなところよりも、小川や小規模な池を好むといわれています。活動域が広いため、どこでも飛んでいる姿は目にすることはできますが、湿地帯でよくみかけることが多いです。

暑い場所は苦手で、見かけることはそれほどありません。そのため、日中は林道や草地など日陰が多くある場所を好んで飛んでいます。また、トンボはメスを探すために、広範囲をグルグルと飛ぶ習性があります。

しかし、同じトンボでもオニヤンマはそこまで広い範囲を飛ばずに、日が当たらないうす暗い場所をゆっくりと飛びながら往復しています。

オニヤンマは、同じトンボの種類の中でも非常に体が大きいです。その体の大きさが、最強といわれる理由の1つでしょう。オスは約90～100mm、メスは約95～115mmとオスよりもメスが若干大きな体をしています。

基本的な体のパーツのサイズは、オスもメスも変わりはありません。ただし、腹の長さがメスのほうが長いため、このように体長に差が出ています。また、後方の羽のみ1cm前後ですがオスに比べてメスが長いです。

さらに、羽を広げると成人の手の平の幅と同等の大きさのため、突然目の前を横切られると驚くこともあるでしょう。

最強といわれるオニヤンマですが、成虫の寿命はそこまで長くはありません。個体差はありますが、生きられる期間は2ヶ月前後といわれています。早いと1ヶ月ほどで、一生を終える場合もあります。しかし、幼虫の時期の寿命は長めです。

そのため、幼虫の期間を含めて考えると、昆虫としては長く生きるといわれています。およそ3～5年間を幼虫として過ごすため、幼虫の時期を含めれば長いと5年は生きることになるでしょう。

成虫になり、自由に空を飛びまわれるのが2ヶ月前後のため短命のイメージがありますが、幼虫～成虫の期間で考えると長く生きる昆虫といえます。