Search

検索したいワードを入力してください

「オニヤンマ」は最強の昆虫なのか?その特徴や魅力を詳しく解説

更新日:2024年01月31日

オニヤンマの生息地や、オニヤンマが好む環境など詳しい生態はご存知でしょうか。この記事では、オニヤンマの特徴や、飼育は可能なのかをわかりやすく深掘りします。また、アゴの力や飛翔性などの能力もピックアップして細かく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

「オニヤンマ」は最強の昆虫なのか?その特徴や魅力を詳しく解説
オニヤンマが最強といわれる所以でもあるのが、アゴの強さです。獲物を力強い足で捕まえ、強力なアゴでバリバリと音を立てながら獲物を食い荒らします。その姿は、まさに最強の昆虫そのものです。牙が鋭利で咬合力も強いため、人間の肉体にも傷を負わすことができます。

捕まえたときに、指を噛まれた人も少なくありません。噛まれると出血することもあり激痛が走るため、オニヤンマを手で持つ際は気をつけましょう。

オニヤンマの食性

オニヤンマが最強といわれる所以は、食性も関連しています。オニヤンマはスズメバチのように人間は襲いませんが、獰猛な肉食性の昆虫です。主にエサとしているのはクモやハエ、蚊など小さい昆虫はもちろんのこと、セミなど比較的大きめの昆虫も捕らえて食します。

オニヤンマの前足には釣り針のような小さい爪が複数ついており、その前足でしっかりと獲物を捕らえ強力なアゴで捕食します。また、食欲は旺盛で1日の捕食量は、体重の10%前後といわれています。最強のオニヤンマに捕らえられたら、逃げることはほとんど不可能でしょう。

オニヤンマはスズメバチも捕食する?

オニヤンマと同じく最強といわれるスズメバチですが、スズメバチもオニヤンマに捕食されることがあります。オニヤンマがスズメバチを襲う際は、基本的に後ろから襲いかかります。

後ろから襲うことで、スズメバチの針による反撃を受けずに済むからです。力強い前足でしっかりとスズメバチを捕らえ、最強の武器のアゴで捕食します。

体が大きいオニヤンマからしたら、スズメバチすらも獲物の1つにすぎません。オニヤンマは、まさに昆虫界最強のハンターです。

オニヤンマの眼

オニヤンマは複眼の持ち主です。複眼とは六角形の小さな眼が、無数に集まって1つになった眼のことです。1つ1つの小さな眼が、眼としての役割を担っています。

トンボ以外にも複眼を持つ昆虫は多数いますが、オニヤンマの複眼を形成している小さな眼の数は、3万個ほどといわれています。この数は、昆虫の中でも非常に多いでしょう。

約3万もの小さな眼で見た景色を認識して、脳内で1つの映像にするのです。そのため、眼から得る情報量は計り知れないものでしょう。また、見渡せる視野は約270度ともいわれています。最強のオニヤンマは、最強の複眼をも持ち合わせています。

オニヤンマの驚くべき飛行能力

最強と言わしめるもう1つの理由は、卓越した飛行能力です。最高時速は約80kmといわれています。高速道路を走行する車と同等のスピードのため、相当速く宙を飛び回ります。また、特筆すべき飛行能力はスピードだけではありません。

急旋回や、ホバリングなども難なく可能です。最高時速からの急旋回や、突然ピタッと止まりホバリングなどを行えます。さらに、静止状態からの最高時速への急加速も可能です。

ここまでの飛行能力は、鳥の種類の中でも確認できていないといわれています。このことから、オニヤンマは最強の飛行能力を備えているでしょう。

オニヤンマに天敵はいるのか

ほとんど、向かうところ敵なしで最強のオニヤンマですが、捕食されることはあります。コウモリや、鳥類はオニヤンマをよく捕食します。昆虫の中では最強でも、昆虫以外の大きい生物は天敵といえるでしょう。

また、先述した通りオニヤンマはスズメバチをよく捕食しますが、ときにはスズメバチに負けることもあります。最強のオニヤンマも油断をすると、本来獲物のはずの昆虫にも捕食される可能性があるといえます。

オニヤンマの幼虫

幼虫はヤゴと呼ばれる水生生物です。水生といっても大きな湖や河川よりも、水田や水底の泥の中で活動しています。幼虫の時期から肉食性で、水辺に住んでいる生物を捕食します。メダカやボウフラ、ミジンコなどを捕食しており中でもオタマジャクシが好物です。

エサを捕食する際は動いているものを確認したら近づき、折りたたんでいる口を素早く伸ばしてターゲットを捕らえます。そのさまは、非常にインパクトのある捕食方法といえるでしょう。オニヤンマは、幼虫の時期から最強の片鱗を示しています。

オニヤンマのヤゴを飼うためには

ケース内にヤゴが浸かるほどの量の水を入れ、ヤゴがつかまれる長めの木を倒れないように固定します。大きめの石も入れてください。石の陰に身を潜めて休む習性があるからです。

また、孵化したてのヤゴには、ミジンコのような小さなエサを与えましょう。孵化したばかりのヤゴは、体長が約3mmと非常に小さい幼虫だからです。

そのため、大きいサイズのエサを与えても、食べることができません。しばらくは、小さいサイズのエサを少しずつ与えてください。

成長し体長が2cmほどになったら、メダカやアカムシなどを与えましょう。エサの量は1日に2~3匹ほどが目安といわれていますが、なるべくエサは絶やさずに与えてください。

同じケース内で複数のヤゴを飼っている場合、共食いする恐れがあるためです。エサの与える量には気をつけましょう。さらに、ヤゴは動いているものではないと捕食しないため、与えるエサは生きているものにしましょう。

トンボを飼うことはできる?

ヤゴと違い、トンボの飼育は難しいといわれています。広い範囲を自由に飛ばせてあげないと、ストレスが溜まるからです。また、生きた虫でないと食べません。これらの理由のため、早くに死なせてしまうことが多い傾向にあります。

それでも飼育をするのであれば、段ボールで広く囲いを作りほぼ放し飼いのようなスペースと、エサになる生きた虫を多く用意することです。さらに、大きなケースに水を入れて用意してください。トンボは水辺の生物のため水は必須です。

加えて、窓に日が当たり、反射していると水辺と勘違いして窓にぶつかり死んでしまうこともあるためカーテンは閉めるようにしましょう。このように非常に飼育は難しいため、捕まえたとしてもすぐに自然に帰してあげるのも良いでしょう。

オニヤンマの魅力

次のページ:オニヤンマには驚くべき特徴が沢山ある

初回公開日:2022年08月18日

記載されている内容は2022年08月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related