オオカミは飼えるのか?犬との違いと近い犬種や狼犬について解説
更新日:2024年10月30日
かっこいいオオカミを飼ってみたいと思われる方も多いでしょう。オオカミは飼えるのでしょうか。残念ながら、日本ではオオカミを飼育することは極めて困難です。
まず、日本ではオオカミは絶滅しているため、保護するという方法がありません。また、商業目的での輸入が禁じられているため買うこともできないのです。
仮に、オオカミを入手できたとしても、オオカミは特定動物に指定されているため、法律に沿って、自治体の許可が必要です。その際、頑丈な檻や、逃げ出させないための管理能力などが求められます。オオカミは飼えるとは言えない状態です。
オオカミを個人で飼うのはかなりハードルが高いと言えるでしょう。
出典:動物愛護管理法|環境省
参照:https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/index.html
まず、日本ではオオカミは絶滅しているため、保護するという方法がありません。また、商業目的での輸入が禁じられているため買うこともできないのです。
仮に、オオカミを入手できたとしても、オオカミは特定動物に指定されているため、法律に沿って、自治体の許可が必要です。その際、頑丈な檻や、逃げ出させないための管理能力などが求められます。オオカミは飼えるとは言えない状態です。
オオカミを個人で飼うのはかなりハードルが高いと言えるでしょう。
出典:動物愛護管理法|環境省
参照:https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/index.html
オオカミと犬の違い
オオカミの学名はCanis lupus、犬ことイエイヌの学名はCanis lupus familiarisです。つまり、犬はオオカミの亜種として分類されていることになります。
例外もありますが、種が違うと繁殖能力を持つ子孫を残せないことが原則です。オオカミと犬は繫殖能力を持つ子孫を残すことができるので、亜種なのです。
それでも、オオカミと犬とは違う点がいくつもあります。ここからは、オオカミと犬の違いについて解説していきます。
例外もありますが、種が違うと繁殖能力を持つ子孫を残せないことが原則です。オオカミと犬は繫殖能力を持つ子孫を残すことができるので、亜種なのです。
それでも、オオカミと犬とは違う点がいくつもあります。ここからは、オオカミと犬の違いについて解説していきます。
歯の違い
オオカミは狩りの獲物を嚙み砕くために、犬よりも強く大きく鋭い歯を持っています。また、発達した歯を使うために、オオカミは頬の筋肉が発達しており、そのため目がつり目になります。
この強力な歯と筋肉のおかげで、オオカミの嚙む力は犬よりも強力です。
この強力な歯と筋肉のおかげで、オオカミの嚙む力は犬よりも強力です。
体格の違い
亜種や生息地にもよりますが、オオカミは犬よりも体が大きくなります。体胴長は100~160cm、地面から肩までの体高は60~90cm、体重は25~50kgで、現存するイヌ科の生き物の中では最大です。
高緯度地方ほど、体が大きくなる傾向があり、これは広い地域に分布する他の動物と同様で、ベルクマンの法則が当てはまります。
高緯度地方ほど、体が大きくなる傾向があり、これは広い地域に分布する他の動物と同様で、ベルクマンの法則が当てはまります。
足の違い
オオカミの足は犬の足よりもかなり大きく、前足は犬よりも後方にあります。このことにより、オオカミは犬よりも、機敏に動くことができ、瞬時に走り出すことが可能です。
また、肉球にも違いがあります。イヌの肉球は丸いのに対して、オオカミの肉球は細長くなっています。これは、長い時間、野山を駆け巡る習性と関係していて、そのような必要のない犬では丸く変化したのです。
また、肉球にも違いがあります。イヌの肉球は丸いのに対して、オオカミの肉球は細長くなっています。これは、長い時間、野山を駆け巡る習性と関係していて、そのような必要のない犬では丸く変化したのです。
その他特徴的な違いとは
オオカミと犬にはその他にも、いくつか特徴的な違いがあります。
まず、犬は巻尾になる犬種が多くいますが、オオカミの尾は下がっており、犬の尾よりも長い場合が多いです。
また、性成熟までに時間がかかり、犬では生後数ヶ月であるのに対してオオカミでは生後2年かかります。さらに、繁殖期が年1回であり、犬の2回とは違い、生まれてくる子供の数も犬より少ない傾向です。
オオカミは完全な肉食であり、人間との共同生活の間にやや雑食となった犬とは違います。
まず、犬は巻尾になる犬種が多くいますが、オオカミの尾は下がっており、犬の尾よりも長い場合が多いです。
また、性成熟までに時間がかかり、犬では生後数ヶ月であるのに対してオオカミでは生後2年かかります。さらに、繁殖期が年1回であり、犬の2回とは違い、生まれてくる子供の数も犬より少ない傾向です。
オオカミは完全な肉食であり、人間との共同生活の間にやや雑食となった犬とは違います。
オオカミに近い犬種
それでは、オオカミに近い犬の品種は何なのでしょうか。普通にブリーディングされている犬種なら飼えるので、皆さん、知りたいことでしょう。近年、意外な犬種がオオカミに近いことが、わかってきています。
柴犬
遺伝子解析によると、オオカミと最も近縁の犬種は柴犬です。日本で飼われている日本犬のうち、およそ80%を占める柴犬がオオカミに近いというのは驚きませんか。オオカミは飼えなくても柴犬なら飼えるでしょう。
柴犬は、警戒心が強く、飼い主と家族に忠実で、オオカミの性質も多く受け継いでいます。柴犬の原型は縄文犬にさかのぼるという意見もあります。
狩猟犬として、あるいは番犬として飼われてきた柴犬、簡単に飼えるオオカミなのかもしれません。
柴犬は、警戒心が強く、飼い主と家族に忠実で、オオカミの性質も多く受け継いでいます。柴犬の原型は縄文犬にさかのぼるという意見もあります。
狩猟犬として、あるいは番犬として飼われてきた柴犬、簡単に飼えるオオカミなのかもしれません。
マスティフライク
マスティフライクとは犬種の名前でなく、犬がオオカミからもらった遺伝子群の名前です。総じて、筋肉質で、力が強く戦闘的な犬種に、この遺伝子が強く受け継がれています。
具体的な犬種としては、マスティフやボクサーです。シェパードも比較的濃く、この遺伝子を受け継いでいます。
これらの犬種は飼えますが、力が強く、大きいため、やや上級者向けとも言えるでしょう。
具体的な犬種としては、マスティフやボクサーです。シェパードも比較的濃く、この遺伝子を受け継いでいます。
これらの犬種は飼えますが、力が強く、大きいため、やや上級者向けとも言えるでしょう。
初回公開日:2022年09月01日
記載されている内容は2022年09月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。