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ニホントカゲの寿命はどのくらい?餌や適した温度など飼育方法について

更新日:2024年07月09日

ニホントカゲを飼ってみたい、また飼っているけれど飼い方がよく分からない方も多いと思います。この記事では生息地や性別の見分け方・天敵などの基礎知識から、飼育方法まで詳しく解説しています。ぜひ大事なペットが長生きできるよう、適切な飼育環境を整える参考にして下さい。

ニホントカゲの寿命はどのくらい?餌や適した温度など飼育方法について
流木も石と同じくインテリアの役割だけでなく、保温の役割を持ちます。

石と同様にニホントカゲの体を温める道具ですが、それだけでなく流木の上を移動することで運動不足の解消にも役立ちます。

ニホントカゲが遊べるように石と流木の両方を飼育ケージに入れてあげるといいでしょう。

ニホントカゲの飼育方法



ケージや保温ライトなどニホントカゲをお迎えする準備が終わり、飼育環境は整いました。

次は餌の好みや温湿度の管理など実際に飼育する際の方法について詳しく触れていきます。

与える餌について

野生のニホントカゲは基本的に昆虫を食べますが、果実なども食べます。

飼育する場合の餌は、ペットショップなどから生きたコオロギなどを購入して食べさせます。

ミルワームやミミズも食べますが、カルシウムが不足するため、別にカルシウム剤を与える必要があります。

基本的に生餌をあげますが、頭の大きさより大きいサイズの場合はカットして食べやすいサイズにしてあげましょう。大きいものを無理に食べさせると喉に詰まらせてしまう危険性があります。

餌を与える頻度は週に2~3回程度で大丈夫です。

適している温度と湿度について

ニホントカゲの適温は20~27度、適湿は40~60%になります。

暑くなる場合は部屋全体の温度をエアコンで調整し、寒くなる場合はバスキングライトやヒーターで最低20度を下回らないように温めてあげる必要があります。

水入れにしっかり水が入っている状態なら湿度はある程度保たれていますが、毎日一回は霧吹きで床材を湿らせてあげましょう。

ケージに温湿度計を設置しておくと確認しやすくて便利です。

多頭飼いについて

餌を奪いあったり縄張り争いを起こしたりしないように、一匹のみで飼育するのがよいでしょう。

特にオスは縄張りをめぐって激しく争うため、繁殖目的でオスとメスを一緒に飼う以外は別々のケージを準備する必要があります。

掃除について

掃除する際には別のケージにニホントカゲを移動してあげましょう。ケージ内にいるまま掃除をすると、家の中を漁られてトカゲに大きなストレスがかかります。

別のケージに移動させたら流木や石、水入れなどのレイアウトを取り除き、床材を交換します。床材には糞や餌の食べこぼしが落ちているため、微生物や細菌の温床になりがちです。ニホントカゲが健康に過ごせるように定期的に新しいものに替えましょう。

ケージは水拭きをしたあと、乾拭きして水気を取り除きます。

ニホントカゲは湿気がある場所を好むので、ケージ内にカビが発生している場合はペット用の殺菌・消毒効果がある洗剤やウェットティッシュを使用して綺麗にしましょう。洗剤やアルコールなどの成分を残さないように使った後は水で洗ってください。

不衛生な状態では病気になりやすくなるため、定期的に掃除し、清潔で過ごしやすい環境を整えてあげましょう。

ニホントカゲが餌を食べないとき

ニホントカゲが餌を食べない理由をおおまかに分類すると、「ストレスや病気による食欲不振」、「餌に飽きた」の2つに分けられます。

ニホントカゲは神経質な面もあるので、人の視線や気配がストレスになる場合があります。食欲が落ちているようなら観察はほどほどにし、人の出入りが少ない静かな場所に移動してあげましょう。

気温が低すぎたり湿度が足りなかったりしても食欲不振に陥ります。温湿度計を使用して、今の環境がニホントカゲに適した条件になっているかを確認する必要があります。

またニホントカゲは一種類の餌だけを与え続けると、飽きて食欲がなくなってしまうグルメな一面も持っています。食欲が落ちているようなら何種類かの虫をローテーションして食べさせるといいでしょう。

屋外で飼育する場合の温度管理は?

屋外で飼育する際は直射日光が当たらない場所にケージを設置するか、隠れ家となるシェルターを用意する必要があります。屋外飼育なら、直射日光が当たらなくても紫外線を浴びられるので心配はいりません。

雨風が吹き込む場所には設置せず、天敵に襲われないようしっかりケージに蓋をしておきましょう。

太陽光があるため紫外線ライトは必要ありませんが、冬など気温が下がる場合は適温である25度前後を保つためにヒーターの準備が必要になります。

あまり気温が下がると冬眠に入ってしまうため、冬眠させたくない場合は温度管理をしっかりしましょう。

ニホントカゲは冬眠する?

ニホントカゲは気温が下がると冬眠します。

大人の個体では冬眠させた方が長生きするといわれていますが、うまく冬眠させることは難しく、死因の一つでもあります。

上手に冬眠させるには、秋の間にエサの量を増やして太らせておくことが大切です。

冬眠に入る前にはエサの量を徐々に減らし、お腹の中にエサが残留しないように注意します。胃の中にエサが残っていると腐敗してトカゲが死んでしまうので与える量と期間は慎重に見極めましょう。

冬眠させるのは難しいと感じた方は、冬の間は屋内にケージを置いたり、パネルヒーターなど保温器具を設置したりして25度前後をキープできるように調整してあげましょう。

ニホントカゲの入手方法と相場



ニホントカゲは爬虫類専門のショップで取り扱っています。

ただし、ニホントカゲを販売している店舗は少ないため実店舗に行く前に問い合わせをした方が良いでしょう。価格は店舗によって異なりますが、1500~2000円ほどで売られています。

野生のニホントカゲを捕獲して飼育することもできます。

動きが素早いため、正面から接近すると確実に逃げられます。後ろからそっと回り込み、前足を狙って捕まえましょう。このとき尻尾をつかむと自切して逃げられてしまうので注意しましょう。
次のページ:ニホントカゲを飼育する前に寿命を知っておこう

初回公開日:2022年06月22日

記載されている内容は2022年06月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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