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猫シェルターってなに?国内外の特徴的な猫シェルター5つを紹介!

更新日:2024年11月14日

捨て猫や野良猫を保護する施設、猫シェルターについて紹介する記事です。猫シェルターを運営するメリットやデメリットに加え、海外での特徴的な猫シェルターについてもご紹介します。猫シェルターの運営の仕組みや課題について知ることで、猫に優しい社会の実現を目指しましょう。

猫シェルターってなに?国内外の特徴的な猫シェルター5つを紹介!
観光客スポットという一面もあるとは言え、キャット・ボートが猫シェルターであることに変わりはありません。

猫たちに負担を与えないよう、訪問時間は13時から15時の2時間だけに制限されています。

動物愛護先進国オランダならではの配慮です。オランダでは殺処分も原則禁止されており、ペットショップでのペットの販売も禁じられているそうです。

キングス猫ハウス|アメリカ

アメリカのカリフォルニア州に、キングス猫ハウス(The Cat House on the Kings)という世界最大級の猫シェルターがあります。

猫たちはケージに入れられることなく、施設内を自由に動き回っています。猫たちの本来の姿を尊重した飼育方針です。

大きな施設ですが、はじめは一人の女性によって創設されました。現在、運営費用は全て寄付金でまかなわれ、多くのボランティアスタッフによって支えられています。

48000平方メートルの広大な敷地

キングス猫ハウスは、キングス川沿いにある48000平方メートル(東京ドーム1個分)の敷地に建てられた施設です。

猫シェルターというと、小さな敷地内の施設で狭いケージに入れられているイメージが強いですが、この施設では猫がのびのびと暮らしているのが特徴です。

また、施設内では殺処分も禁止されています。敷地面積が広いだけに管理は大変ですが、猫の幸せが第一に考えられていることがわかります。

施設内に病院がある

猫シェルターの主な仕事のひとつに、猫の健康管理があります。病気の時だけでなく、ワクチン接種や避妊手術などで病院にかかる機会も多いでしょう。

キングス猫ハウスは施設内に病院があるので、いざと言うとき猫にとってもスタッフにとっても安心です。

ここにも、猫の幸せを第一に考えた施設づくりの意識が垣間見えます。日本の猫シェルターでもこのような取り組みが実現すれば、運営もよりスムーズになるでしょう。

猫シェルターの課題3つ

猫シェルターは猫の未来にとって希望の光ですが、安定的な運営を続けていくには課題も数多く存在します。

その理由の大半は、やはり善意のボランティアによって支えられていることと、現状があまり認知されていないことにあるでしょう。

猫シェルターの課題を知ることで、一人ひとりが猫のためにできることを考えるきっかけにしてください。

この記事でご紹介した海外の猫シェルターの取り組みを参考にしてみるのもよいでしょう。

猫シェルターの課題3つ

  • ボランティアの数
  • 経営や猫の管理面
  • 譲渡会を行う際のアクセス

猫シェルターの課題1:ボランティアの数

猫シェルターは運営の性質上、ボランティアによって支えられているところがほとんどです。

ボランティアは常駐が難しいため、24時間365日施設を運営していくには、常に数が足りないのが現状です。

ボランティアの数が足りない一方で、保護される猫たちの数は日々増えていきます。多くの人に現状を知ってもらい、システムを改善していく必要があります。

猫シェルターの課題2:経営や猫の管理面

猫シェルターを運営していくには莫大な費用がかかります。猫にとって安全で安心な環境を提供するには、管理面もずさんなものであってはいけません。

生き物を保護する施設なので、経営がうまくいかないからといって投げ出すことは許されないでしょう。

スタッフの自費によってなんとか支えられている施設もあります。施設の認知度を高めると同時に、支援の輪を広げていくことが求められます。

猫シェルターの課題3:譲渡会を行う際のアクセス

保護猫たちと里親をつなげる重要な場となるのが譲渡会です。決まった曜日や日程で開催されることが多く、空いた時間に気軽に立ち寄るといったことはなかなかできません。

猫シェルターの施設は街の中心部から離れたところにある場合も多く、アクセスが悪いのも気軽に立ち寄れない原因のひとつです。

多くの人に保護猫の存在を知ってもらう機会を増やすことが重要でしょう。

猫シェルターの運営などの知識を知ろう

猫シェルターのイメージがつかめたでしょうか。日本ではまだ認知度が低く、保護猫の存在についても一部のペット好きを除いてはあまり知られていないのが現状です。

大切なことは、猫シェルターについて正しく理解するとともに、捨てられる猫の数自体を減らしていく努力をすることです。

一朝一夕にはできませんが、今より少しでも猫や他の動物に優しい日本社会になるよう、一人ひとりが意識することで現状を変えていけるでしょう。

初回公開日:2019年08月21日

記載されている内容は2019年08月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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